【Inter BEE 2009 見どころピックアップ!】池上通信機 「報道テープレスワークフローの提案」をテーマに、同社の新製品5機種を含めた各種製品ラインを展示
2009.11.17 UP
経営戦略統括部兼マーケティング部の樫村統括部長
池上通信機は、「報道テープレスワークフローの提案」をテーマに、同社の新製品5機種を含めた各種製品ラインを展示する。
<<自動番組送出装置 Ocrisなど各種新製品を出展>>
主な出展製品は以下の通り。
【新製品】
○2M/E デジタルビデオスイッチャー HSS-200
従来機のHSS-300の機能を継承しながら、さらにコストパフォーマンスを高めた製品。
○デジタル専用FPU装置 PF-531
テープレスとも連携する製品として、デジタル専用FPUのPF-531を出展。完成版としては、今回が初の出展。耐環境性に優れている点をアピールするデモを予定している。
○自動番組送出装置 Ocris
Ocrisは、まだら編成やEPGと連携した8ch送出などが可能な自動送出システム。CATV小型局などでの簡易自動送出をするためのアプリケーション。
○17型HDTV/SDTV対応フルHD マルチフォーマットLCDカラーモニター HLM-1750WR
マスターモニタークラスのLCDモニターとして、17型HDTV/SDTV対応フルHD マルチフォーマットLCDカラーモニター HLM-1750WRを新たに出展。これにより、フルHDのモニター 32、24、17、10、15,9とフルラインアップがそろう。マスモニクラスの黒の再現性を実現。池上通信機では、現行のCRTマスターモニターHTM-1990R 19型とともにアピールしていく。
○14-bitフルデジタル HDカメラシステムHDK-77EXa
今年5月に発表されたHDK-77EXaフルHDカメラもまた、コストパフォーマンスを追求した製品。220万画素(1080i)IT(Interline Transfer)CCDを採用している。ビューファインダーの切り替えなどにより、1台でポータブル運用とスタジオ運用の両方を可能にする運用効率の高い製品。
【出展製品ラインアップ】
GFシリーズ
カメラシステム
ワイヤレスソリューション
スイッチャー製品
モニター製品
メガピクセル・ネットワークカメラ製品
【参考出品】
参考出品として、3CMOS 超小型フルHDカメラ、3Dカメラ、H.264 HDTV IP伝送装置を出展する。
超小型フルHDは、池上通信機がメディカル市場向けに開発した製品。高度なニーズに応じてきた信頼性の高さで、放送における各種の用途にも対応する。
H.264のIP伝送装置は、同社のCCTVディビジョンで開発された製品。
池上通信機は、従来から3D立体映像撮影用カメラの開発を進めており、そのノウハウを生かした3Dソリューションを提供する。
<<「ファイルベースのシームレスな機器接続をアピール」>>
池上通信機 経営戦略統括部兼マーケティング部の樫村直樹統括部長は、今回の出展のコンセプトについて、次のように話す。
「池上通信機ではこれまで、放送の現場における、ワイヤレス、テープレス、シームレスの3つのテーマをキーワードとしたソリューションを実現することを目指して製品開発を進めてきた。ワイヤレスでは、FPUを核にしたソリューションを提供し、また、テープレスでは、GFシリーズにおいて、ラインアップを構築してきた。シームレスについては、2007年から3年間のグランドテーマとして、シームレス・インテグレーションをコンセプトに、ファイルベースのシームレスな機器の接続による効率的な運用を提案してきた」
「今回の展示では、こうした流れを踏まえて、『報道テープレスワークフローの提案』をメインコンセプトに、新製品を含めた自社製品ラインの機能性と、収録・編集・送出の現場における編集システムやサーバーとの接続性の高さを実際のデモで体験していただきたい。現状でワークフローを一斉に切り替えるという放送局はないはず。しかし、ファイルベース化の流れの中で、中・長期的に、ワークフローを改善していく必要性はある。その中で、どの部分から、どのように改善していくべきかといったことを提案していきたい。デモは、できる限り、触れて、体験していただける形のものを準備している」
「シームレスというテーマにおいては、32GBフラッシュメモリー・パッケージのGFパックに、新たにCFカードを挿入できるアダプターを出展する。すでに、IBCなどで発表している。また、GFカムのブルートゥースを用いて、RECやクイック・ルックなどのが容易にできる機能を追加。ハンズ・オンで体験していただけるようにする」
経営戦略統括部兼マーケティング部の樫村統括部長