松下電器 P2 HDをアピール

2007.11.21 UP

 松下電器産業は会場ブースのメインステージでプレゼンテーションを実施し、同社が今年9月、今後2009年から2016年までの8年オリンピックのワールドワイド公式パートナープログラムとして契約したことをアピールした。この契約により、松下電器は2010年バンクーバー冬季大会、2012年ロンドン夏季大会、2014年ソチ(ロシア)冬季大会と2016年の夏季大会(開催地未定)の4大会で、これまでと同様に映像収録・放送機材を提供するほか、AV記録メディア、カーナビゲーションシステムならび関連のカーマルチメディア機器、セキュリティー関連AV機器なども対象商品となるという。ステージでは、松下電器の幅広い映像・音響機器と最先端のHD放送技術が、会場から家庭にいたるまで、より迫力と臨場感のあるオリンピック大会の視聴が可能になるとし、今後さらにオリンピック大会にむけた技術開発にも取り組む姿勢をアピールした。
 また、続くプレゼンテーションでは、今回のブース出展の中でも中心的な製品ラインである半導体メモリカードP2シリーズをアピール。2004年に発売して以降、放送業界への浸透やアテネオリンピックでの導入など、実績を重ねて進化を続けてきたとした。今回は、その進化の最先端である、放送用テープレス・ソリューションP2HDシリーズが会場の各コーナーで紹介した。
 松下がInterBEEの事前に開催した発表会では、P2シリーズの採用局が、全世界で610社(8月末時点)に拡大し、類型出荷台数が6万台を超えたと発表している。米FOXでは、HD対応モデルの「P2HD」が大量納入され、韓国では公営放送最大手MBC(文化放送)がP2HDシリーズを採用。韓国で同社放送機器が採用されたのは今回が初めてということで、P2HDは世界的に浸透しつつあるようだ。
 ステージの奥にあるコーナーでは、「P2HD REAL WORK FLOW」のテーマにより、P2HDシリーズによる収録から、素材編集、送出、アーカイブまでの工程をたどるパネルを紹介。収録にはP2 cam AJ-HPX2100やAVC-Intraコーデックを標準搭載した新P2カムAJ-HPX3000G、素材編集ではP2 mobile AJ-HPM100、送出には、P2 deck AJ-HPS1500、News OTC、P2アーカイブにはData Tape LibraryのAJ-ZCM100が展示され、P2HHによる一環した作業フローをアピールした。
 また、展示スペース中央のアイランドには、P2 HD ハイブリッド・ソリューションとして、デジタルシネマ・CM製作用720PバリアブルフレームレコーダーのAJ-DHC27H、HD/SD対応のP2モバイルレコーダーのAJ-HPM100、そして1080/720マルチHDのユニバーサルHDカメラレコーダーAJ-HDX900が出展された。
 さらに、P2パートナーズとして、AVID Media Composer、Adobe Premiere Pro CS3、Quantel eQ、Apple Final Cut Proの4製品が紹介されるコーナーもあった。
 P2関連ではこのほか、「P2 Asset Support System」を掲げるコーナーがあった。ここでは、P2HDのサポートとして、登録制の5年間補償修理特約、インターネットによる機材管理、アップデートサポートなどを紹介していた。
 このほか、Multi Format Live Switcerとしたコーナーでは、HD/SDフォーマットにマルチ対応するスイッチャーが各種紹介されていた。

#interbee2019

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