【Inter BEE 2009 見どころピックアップ!】逗子・葉山コミュニティ放送株式会社 湘南ビーチFM、ワンマンで自動化スタジオを実現する、音楽放送自動編成ソフトを紹介
2009.11.17 UP
湘南ビーチFMスタジオ(上2点)
iPhone向けラジオアプリケーションのイメージ
<<RCSの番組制作ソフトを使って会場のスタジオから番組をオンエア>>
コミュニティ放送の湘南ビーチFMは5年前からRCSの自動化ソフトを採用してきたが、それによって24時間自主放送が可能になると同時に、省力化により制作コストは半減した。また、この5年間でこのソフトゆえの事故は一回もなく、信頼性の高さが証明されたと同社社長でジャーナリストの木村太郎氏は言う。
そこで同社では、自らがRCSの代理店業務を行なうことにしたという。InterBEE 2009ではRCSの番組制作ソフトZettaとスケジューラーGSelectorを使って会場に設けたスタジオから番組をオンエアする。
RCSのソフトは、既に世界20カ国以上の9000以上のラジオ局、ケーブル局、衛星放送、インターネット放送で使われた実績を持ち、デジタル化により放送のあり方が変わる中で、改めて注目を集めている。
「放送界が激動期を迎える時に、発想の転換が必要だが、このソフトがそのきっかけになるのでは」と木村社長は言う。
<<音楽放送自動編成ソフトウェア(G Selector、Zetta)とは>>
GSelectorは、与えられた番組の編成条件から、最適な楽曲を必要な数自動選択し、指定時間に、コマーシャル、ジングルなど楽曲以外の音源も自動で組み込むことができる。
過去に選出された楽曲の利用頻度なども管理され、選択の頻度、楽曲利用時間間隔の管理などもチェックでき、楽曲を最適配置する事が可能となる。もちろん、自動編成された番組を手作業で編集する事も可能。
編成条件は設定可能で、フュージョン、ジャズ、ラテン、ポップス、オールディーズ、歌謡曲、演歌など、番組の編成目的を番組毎に決めることができる。
Zettaは、Gselectorで作成された、スケジュールを決められた通りに音声を送出する。もちろんスケジュールの編集、ボイス・トラック(DJのアナウンス部分)の生成や挿入、等も行うことができる。
また、番組自動生成のみではなく、トークショウなどのライブ放送にも的確に対応できる。
<<ワークショップを開催>>
湘南ビーチFMでは、会期中RCSソフト導入についてのワークショップを開催する一方、来年4月にセミナーも開催する。
<<ブース内でiPhone向けラジオソリューションを使った生放送デモも実施>>
湘南ビーチFMと株式会社フライトシステムコンサルティングのコラボレーションで実現した、フライトシステムコンサルティング社開発のiPhone向けラジオソリューションを活用したデモンストレーションを会場で行う。
会場では、フライトシステムコンサルティング社とサイマルラジオを行っているコミュニティ放送局の集団 コミュニティ・サイマルラジオ・アライアンスが共同で進めている地域情報とコミュニティ放送を組み合わせたiPhone向けラジオアプリケーションのデモを行う。なお、Inter BEE会期中は、毎日4時間、実際に湘南ビーチFMブースから生放送で湘南ビーチFMの番組をオンエアする予定で、iPhone向けラジオソリューションを活用し、ブース内でその番組を聴取する事ができる。
【iPhone 向けラジオソリューションとは?】
地上波ラジオ放送を iPhone 3G / iPhone 3G S および iPod touch へ、放送局の免許エリアに 絞り地域範囲の指定を行い(範囲指定をはずすことも可能)、リアルタイムに送出が可能となる ソリューション。放送局側の配信部へ専用技術を組込み、聴取者向けには、iPhoneOS 専用の アプリケーションを準備しているので、この専用アプリケーションを端末にダウンロードする ことにより、放送内容を聴取できる。さらに端末が Wi-Fi 接続されている場合、聴取した曲を その場ですぐに iTunes Store で購入することができる。
【コミュニティ・サイマルラジオ・アライアンス(CSRA)】
木村太郎氏が代表を務める全国のコミュニティ放送局の有志の集まり。各局当該地域に密着したラジオ番組を地上波と同時にインターネットに配信している。
湘南ビーチFMスタジオ(上2点)
iPhone向けラジオアプリケーションのイメージ