【SIGGRAPH2009】レンダーマンのパイオニア、ロブ・クック氏に最高技術功労賞
2009.8.5 UP
RenderManの設計者 ロブ・クック氏の貢献を讃える
ACM SIGGRAPHは、CGのノーベル賞とも言われるSteven Anson Coons 最高功労賞を、CG技術に生涯貢献しているピクサーアニメーションスタジオ アドバンスド・テクノロジ担当副社長のロブ・クック(Rob Cook)氏に贈呈することを明らかにした。
クック氏は、ピクサー・アニメーション・スタジオが開発したレンダリング用ソフトRenderMan(レンダーマン)の主任設計者。フォトリアリスティックな3DCGの制作で多くのプロダクションが利用しており、ハリウッドのVFX映画でも数多く採用されている。
クック氏は、コーネル大学で、ドナルド・グリーンバーグ教授(Donald Greenberg)の生徒としてコンピューターグラフィックスを学んだ。その後、デューク大学で理学士、コーネル大学でコンピューターグラフィックスの理学修士号を取得している。
1987年にはACM SIGGRAPHから、コンピューターグラフィックスとビジュアルエフェクツにおける業績賞を受賞、1999年にはレンダーマンでオスカー賞を受賞、2009年には全米技術アカデミー(United States National Academy of Engineering)の会員に選ばれている。
Steven Anson Coons 最高功労賞は、コンピューターグラフィックス業界へ長年にわたり大きな貢献を続けてきた研究者に2年に1度与える、ACM SIGGRAPHで最も権威がある賞。2005年には、東京大学の西田友是教授がアジアの研究者として初受賞をしている。