【CEATEC】三菱電機、無線伝送液晶テレビやハイブリッド型映像情報配信システムを活用したデジタルサイネージソリューションを紹介
2008.11.12 UP
三菱電機は、2008年9月30日から10月4日まで開催されたCEATEC JAPAN 2008において、液晶テレビ「REAL」の新モデル46型フルHDの「LCD-46LF2000」とキューブ型のブルーレイディスクレコーダ「REALブルーレイ」の「DVR-BF2000」、メインステージでは、デジタルサイネージの展示と紹介を行った。
■ 無線接続液晶TVとキューブ型BDレコーダ
ブース展示では、イベント開催の前日に発表された液晶テレビ「REAL」の新モデルである46型フルHDの「LCD-46LF2000」とキューブ型のブルーレイディスクレコーダ「REALブルーレイ」の「DVR-BF2000」を展示した。(写真上)
新しい液晶テレビREAL「LCD-46LF2000」は、フルHDの46V型で、ディスプレイ部とチューナ部を分割、映像信号と音声信号を無線伝送している。チューナと無線ユニット内蔵を搭載したステーション部は、新BDレコーダ「DVR-BF2000」とのデザイン面でマッチングさせたキューブ型デザインを採用している。なお、既存のDVD/HDDレコーダやブルーレイレコーダをステーション部に接続することも可能である。(写真中)
チューナを搭載したステーション部と液晶テレビディスプレイ間の伝送に使われているワイヤレス技術の詳細は説明してくれなかったが、説明員からは「5GHz帯の周波数を利用し、独自技術ではなく、あるメーカーの技術を採用している」とのこと。また、「映像/音声共に非圧縮で伝送し、最長30mまで伝送できる」と説明した。利用シーンとしては「ホテルのロビーでの利用や家庭のリビングルームでの利用をイメージしている」と説明した。
■ デジタルサイネージソリューション
三菱電機では、メインステージにおいてデジタルサイネージをアピール。インタラクティブ・デジタル・サイネージ端末「MEETVision-i」の展示とHD配信システムを参考出展した。
インターラティブ・デジタル・サイネージ端末「MEETVision-i」は、お店の広告やイベント情報、クーポンなどを提供する双方向電子ボード。特徴は、おサイフケータイやICカードと連携し、端末にタッチするだけで、クーポンを取得できたり、店舗のURLを取得して詳細情報をダウンロードすることができる。また、カメラが内蔵されており、たとえばインフォメーションセンターとつなぐことで、遠隔コンシェルジュサービスを提供することも可能である。説明員によると、「既に大阪の商店街に設置されており、お年寄りの方でも使いやすいという声を聞いている」と使い勝手のよさについてアピールした。(写真下)
また、参考展示ではあるが、デジタルサイネージ用として開発中のHD配信システムを展示。ストリーミング/ダウンロード蓄積のハイブリット配信が可能で、あらかじめハードディスクに蓄積したコンテンツを表示しながら、イベントやスポーツなどのライブ情報をリアルタイムに表示することができる。緊急情報や電車の交通情報、ニュースなどをリアルタイムに表示ができる。さらに、動画の重畳やテロップ表示が可能。発売予定については、詳細は教えられないとしながらも「来年春までに、1件商業施設へ納入する予定がある(説明員)」と説明した。