【CEATEC2011】東芝 世界初の4kグラスレス3Dテレビを発表
2011.10.26 UP
インテグラルイメージング方式による立体視
REGZA WORLDの利用イメージ
タブレットをかざす大角氏
東芝は、裸眼立体視が可能で4kx2k(3840x2160)の解像度を持つ新型テレビ「REGZA 55X3」を公開した。世界初のグラスレス3D機能を搭載しており、テレビ内部で映像の3D化を行い、裸眼で立体視が可能なインテグラルイメージング方式で表示する。また、複数の超解像技術を用いて高精細化を実現する「QFHD超解像技術」を搭載して高画質を実現している。
■裸眼立体視を実現
東芝のREGZAシリーズの最上位に位置する「REGZA 55X3」は、4kX2kパネルを搭載し、インテグラルイメージング方式での裸眼立体視を実現したテレビだ。テレビ内部で、9つの視差画像をリアルタイムに作り出し、表面に貼ったレンチキュラーレンズを通して映し出す。3D表示時の解像度は1280x720となる。REGZA 55X3は、全面に搭載したカメラによりフェイストラッキング機能を実現している。3D表示時に視聴者の位置に合わせた画像生成を行うことができる。
■超解像で高画質表示
映像ソースの主流を占めるHDTVを効果的に表示するため、REGZA 55X3は、QFHD超解像技術を搭載している。従来のREGZAで使われていた、再構成型超解像技術、自己合同性型超解像技術、3次元フレーム超解像技術、色超解像技術に加えて、カラーテクスチャー復元超解像技術が投入されている。これは、ディジタル放送などで使われる圧縮の際に落とされるテクスチャー情報を復元し、精細な画面をもたらすというもの。より高い画質が実現される。
■新たなブランド「REGZA WORLD」でタブレットデバイスを提供
CEATECの開催前日の10月3日に、幕張メッセの展示ブースで行った発表会では、東芝 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社社長の大角正明氏が登壇し、「デジタルプロダクツ新商品発表会」として、同社が出展する各種新商品を発表した。
発表したのは、前述の4倍画素のQFHDパネルを搭載した55V型グラスレス3Dテレビ「REGZA 55X3」のほか、タイムシフトマシン機能を搭載し6チャンネル分の地デジ放送を放送を毎日録画して一時保管が可能なブルーレイディスクレコーダー「REGZA ブルーレイ DBR-M190」、世界最薄・最軽量のタブレット、世界最薄・最軽量のノートPC「REGZA Tablet AT700」の各機種を紹介した。
東芝はこのほか、スマートコミュニティのエリアでは、次世代スマートホーム(HEMS)におけるデジタル機器の操作とエネルギーマネジメントに関する展示を行っている。
東芝は今年4月、テレビやレコーダーなどREGZAシリーズを担当するテレビ事業と、PCのdynabookシリーズを担当するPC事業を統合し、「デジタルプロダクツ&サービス社」を発足し、各プロダクトを統合したブランド「REGZA WORLD」を立ち上げた。今回の新製品で、「REGZA WORLD」シリーズに、テレビ、ブルーレイディスクレコーダー、PCに加えて、タブレットデバイスが新たに加わった。
インテグラルイメージング方式による立体視
REGZA WORLDの利用イメージ
タブレットをかざす大角氏