【SIGGRAPH2009】レイ・トレーシング向けAPI登場〜レイ・トレーシング・アルゴリズムに特化したAPIが2社から発表〜
2009.8.5 UP
SIGGRAPHと併催されているハイ・パフォーマンス・グラフィックス(HPG)において、レイ・トレーシング・アルゴリズムに特化したAPIが2社から発表された。
米Caustic Graphics社の「Caustic GL」はOpenGL 2.0からの発展で、シェーディング言語「GLSL」を完全に取り込んでいる。同社のJames McCombe氏は、「レイ・トレーシングを使用したアプリケーションを記述する開発者の負担を軽減するために、アクセラレーションに関わる部分と、レンダリングに関わる技術を分離することを目指した。Caustic GLの採用で、クロスプラットフォーム化が可能になり、アプリケーションの可搬性を増強させられる」と、採用のメリットを説明した。
一方、米NVIDIA社は、「OptiX」を発表し、これは「NVIDIAのレイ・トレーシングエンジンの力を引き出す汎用のレイ・トレーシング用API」という。「高度にプログラマブルで、任意の光線によるシェーディングを制御できる」としている。また「プログラムが容易」であることも特徴としている。
OptiXについては、5日(水曜日)14時45分からの「NIDIA Exhibitor Session](Room294)で解説された他、サンプルコードは4日(火曜日)からダウンロード可能となる。また、今秋にはOptiXがデベロッパにリリースされるとのことである。