【Inter BEE 2009 見どころピックアップ!】伊藤忠ケーブルシステム、ベスト・オブ・ブリードによるファイルベース制作送出システムを提案
2009.11.12 UP
「Nimbra」シリーズ
<<ファイルベース放送のワークフローに対応したソリューションを紹介>>
伊藤忠ケーブルシステム株式会社は、11月18日から開催されるInter BEE 2009で、「総合制作送出システムと統合型データ集配信プラットフォーム」をテーマに、2つのカテゴリのソリューションシステムを展開する。
同社は、ファイルベース放送のワークフローにおいて、変化をし続ける放送環境に柔軟に対応できるシステムソリューションを持つ。
ケーブルテレビ業界において20年間にわたって培ってきた映像伝送に関する取扱機器と米国ケーブル業界のノウハウを取り入れ、国内のサービスクオリティを融合した、技術・製品・サービスのワンストップ・ソリューション・プロバイダーとして、顧客満足度No.1を目指す。
<<コンテンツ自動検査システムをワークフロー上でデモ>>
ブースでは同社が提案するワークフローとして、スペース・大容量の「Nexsan」ストレージを中核に、インジェストからデータ放送の制作/編集・送出までの実機の展示および実演が行われる。
インジェスト部分ではベースバンドからのキャプチャ、ファイルフォーマット変換をネットワーク上で可能とした、Telestream社製アプライアンスで素材を取り込むほか、ノンリニアエディターよりファイルベースで素材を転送する。
デジタルメディアコンテンツ・自動検査システムのInterra Systems社製「Baton」システムもワークフローに組み込み、ストレージ管理には、自社製のアセットマネージメントシステムで送出までのファイル管理を自動化できる仕組みがとられている。
<<省スペース大容量の次世代ストレージ「Nexsan」を放送業界向け初出展>>
また、株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパンのコンテンツ管理システム「thiiDa2」や、SANサーバでのファイル共有化を実現する「metaSan」とNexsanの親和性も検証済みで、これらもファイルベースのワークフローの一環として利便性を図るシステムとして紹介される。
特に、省スペースで大容量を持つ次世代”グリーンストレージ”「Nexsan」は、同社から放送業界に初めて紹介されるということで、メーカー側からも新たな市場開拓の期待が寄せられているという。
HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)市場では、好調な実績を上げているNexsan Technologies社のNexsanは、わずか4Uサイズでも最大84TBまで実装できるストレージサーバーである。
モデルには、3Uサイズで最大14TBを搭載するエントリータイプから、4Uの筐体に最大42本のSASディスクが搭載できるタイプまで4機種ラインアップ。
Nexsanが採用する独自のAutoMAID技術により、アイドル状態のディスクドライブを環境に合わせて制御し、パフォーマンスへの影響を最小化しながら消費電力を抑えることができる。
これにより電力を自動セーブし、ヘッドをアンロードするモードで20%、回転停止スリープモードで最大60%の消費電力を抑えることができるという。
また、特許取得しているアンチバイブレーションによる振動吸収と優れたエアフローで、信頼性高い安定したクオリティーパフォーマンスを提供する。
グリーンストレージという新しいコンセプトを打ち出しているが、Nexsanは省エネのみならず、購入コストからストレージのライフサイクルにわたるコスト削減を実現できるという。
もう1つの一方のマルチデータ集配信プラットフォームに関連したカテゴリでは、イベント中継、企業向け中継、クローズドIPTVシステムを3つの柱としたIP映像伝送ソリューションを始め、WEBストリーミング用VODサーバ、多彩なサービスインタフェースを持った 「Nimbra」シリーズなどが展示される。
「Nimbra」シリーズ