【InterBEE 2010 プレ・インタビュー】ソニー株式会社/ソニービジネスソリューション株式会社 “効率化とともに、クオリティの高い表現力を両立させた製品づくりを提案”
2010.11.4 UP
InterBEEにおけるソニーの4つのテーマ
XDCAMラインアップの拡充
【InterBEE 2010 プレ・インタビュー】
<出展社>
ソニー株式会社/ソニービジネスソリューション株式会社
<インタビュー>
ソニービジネスソリューション株式会社
営業・マーケティング部門
マーケティング部 CCシステムMK課 統括課長
佐竹 章人 氏
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■新会社「ソニーソリューション株式会社」として初のInterBEE参加
ソニーは、この春4月からプロフェッショナル向けの機器販売と各分野への具体的なソリューション提供を行う新会社「ソニーソリューション株式会社」が発足。今回はこの会社とソニー株式会社との合同出展による、初のInterBEE参加となる。
「今年は40コマという本会場のブースと国際展示場201会議室での展示を致します。NAB2010でのいくつかの新しい発表の後、国内では春に総合展、そして夏に向けて日本各地での個別の内覧会等で新製品、新技術とそのソリューションをお見せしてきました。その経緯を経てこのInterBEE2010は、今期のビジネスを最大化してご紹介するとともに、来期ビジネスの種まきという位置づけで考えています。」(佐竹)
■4つの主要テーマ
InterBEE2010で展開する主要テーマとしては、次の4つが上げられる。
・3D制作ソリューション
・ ファイルベースの更なる進展
・ XDCAMラインナップの拡充
・ HDCAM SR“SStP”の訴求
「製品トピックと致しましては、フジテレビ様、朝日放送様では、すでにご採用頂きました当社のファイルベースを中心としたシステムが本格稼働しておりますが、こうしたファイルベースのメディア統合管理システム『メディアバックボーン』『So–naps』の訴求を中心に、メディアワークフローのソリューションをご紹介していきます」(佐竹)
「また今年はXDCAMのラインナップが拡充し、9月のIBC2010でも発表させて頂いたS×Sメモリー収録の4:2:2 50Mbps収録カメラ『PMW-500』の国内初出展を始め、ディスクとメモリーの両方が扱えるXDCAM STATIONなど、更なる製品ラインナップの拡大と今後の展開などをお見せしたいと考えています」(佐竹)
「先般、個別セミナーも行いましたがHDCAM SRでのファイルベースソリューションである『SStP』などの画質をじっくり見て頂くなど、ハイエンド向けの新しい技術展示なども行ってまいります。」(佐竹)
上記の他、3Dの徹底した具体的な制作フローやソリューション、さらに3Dコンテンツ制作にも対応したVegas Proなどのノンリニア編集ソフトの展示、またNAB2010で発表、IBC2010ではケース展示が行われた、小型35mmアフォーダブルカメラなど新展開の製品群もいくつか展示される予定だ。
■効率化の追求と高い表現力の追求を両立
インターネットのサービスやWebサイトでは訴求できない部分として、直接会場で実際にユーザーと接する事ができるのが、こうした展示会出展の最大のメリットでもある。今年はその面をさらに追求し、セミナー形式でのプレゼンテーションに力を入れるという。
「本会場ブースの他に、国際展示場の201会議室にも弊社は出展させて頂いております。こちらではハイエンド系の展示とともにいくつかのコンテンツを用意して、約100席程度のエリアを確保してセミナーを開催します」(佐竹)
「内容は新技術やソリューションのご提案を、エンジニアや担当者が熱いものを持って語る、という内容を考えております。また会議室の半分では、“Good 3D”と“SStP”というエリアを設け、最新の先端技術について、ノンリニアメーカー様のご協力なども得てコアな展示を行う予定です。」(佐竹)
■ファイルベース「効率化の追求とともに、高品質な表現にも注力」
このところ映像業界向けに各メーカーが推進してきたファイルベース等によるワークフローの効率化。ここを求めて行く過程で、どうしても背反して失われてきたクオリティの追求=表現力という部分があったが、そこに対してもソニーらしい姿勢を打ち出して行くという。
「今回のInterBEE出展に向けた弊社の心持ちとしまして、この数年、デジタル化、HD化、ファイルベース化などの進化とともに、業界全体として新しいワークフローの提案=業務の効率化というものを追求してきましたが、どうしてもそこでは高画質、高クオリティといった“表現力”という部分をある意味、諦めて来たという部分もあったと思います」(佐竹)
「しかし今年、ソニーはそこを諦めない、ワークフローの効率化の追求とともに、高品質な画作り、コンテンツ作りといった表現力にも力を入れて行くという姿勢をお見せしたいと思います」(佐竹)
「またソニーは、効率的なワークフローと表現力をトータルにシステム提案できる企業という立場から、お客様の“利益率”をあげていくというソリューションを積極的に提案して行く所存です」(佐竹)
「リアリティを追求する3D、新しいコーデックの採用などを含めて、効率的でありながら高い表現力も実現していくソリューションをご提案致します。3Dに関しては特に昨年のようなシアター上映などは行いませんが、今年はより具体的な制作に関してのセミナーなどを開催していく所存です。またお客様との接点をしっかり持ちたいというところを具現化したブースデザイン/出展概要になっています」(佐竹)
InterBEEにおけるソニーの4つのテーマ
XDCAMラインアップの拡充