【ニュース】IBC2010 NBC Universal、フィンガープリンティングでオリンピックを監視
2010.9.16 UP
米NBC UniversalのMichael Wilkinson部長はAdvancements in IPTV and VoDのセッションで講演し、同社がIOC(国際オリンピック委員会)に協力して、オリンピック映像の不正使用をフィンガープリンティング技術で監視したことを明らかにした。
2010年のバンクーバー冬季オリンピックでは、4種類のフィンガープリンティングソフトウェアを使い、自動監視を行った結果2500件の不正使用を発見したという。フィンガープリンティングは、放送から25分遅れで作成されが、その間に4種類のフィンガープリントデータが作られており、1種類だった北京オリンピックよりも監視精度が向上しているという。
この他、NBCUでは人手による監視も実行し、海賊作品の登場が予想されるサイトを監視したという。これらの情報は、IOCに送られ、警告や削除依頼はIOCから発行された。
同社は、この技術を更に進化させるとしており、2012年のロンドンオリンピックでは、より強力な監視が行われると見られる。