【CEATEC】WirelessHD対応テレビとアクトビラ・ダウンロード、NHKオンラインをデモ

　パナソニック株式会社（旧松下電器産業株式会社）は、2008年9月30日から10月4日まで開催されたCEATEC JAPAN 2008において、WirelessHD対応のテレビや12月からサービスを開始するアクトビラ・ビデオのダウンロードサービスについてデモを実施した。

■ WirelessHD対応テレビを展示
　パナソニック、Intel、LG Electronics、NEC、Samsung Electronics、SiBEAM、ソニー、東芝の各社が中心となり設立されたWireless HDコンソーシアム(http://www.wirelesshd.org/index.html)が、今年1月3日に策定した家電機器用のHD映像伝送規格Version1.0を利用したWireless HD対応テレビのデモを行った。 （写真上）
　WirelessHDは、HDMIをワイヤレス化する技術で、60GHz帯を使用して、最大4Gbpsの伝送レートにて映像／音声（5.1チャンネルサラウンド、リニアPCM）を非圧縮で伝送する。ビームステアリング技術により、障害物を自動的に回避し瞬時に経路を切り替えることで、映像をきれずに伝送することができる。通信距離は10m前後とのこと。（写真中）

■ アクトビラ・ダウンロードとNHKオンデマンドもデモ
　今年の12月にサービスを開始する予定のアクトビラ・ビデオのダウンロードサービスについて、デモを行った。ダウンロードサービスでは、ダウンロードによるHD画質のコンテンツファイルを販売する「セルスルー」とHD画質のコンテンツをダウンロードし、期間限定で視聴する「ダウンロードレンタル」の２つのサービスを提供する。視聴期限付きのレンタル方式で購入したコンテンツについては、ダウンロードが終わった時間ではなく、最初に再生が行なわれた時間から一定期間の再生が可能なため、先にコンテンツを貯めておいて、時間のあるときに観るといったことも可能。また、ダウンロード中に視聴を開始することもできる。
　パナソニックのブースでは、9月に発売された新型ブルーレイDIGA「DMR-BW930」を使って、デモを実施した。既存のブルーレイDIGAでの対応につて、「サービスが開始された時点で、最新のアクトビラダウンロードに対応したソフトウェアをネットワークから自動的にアップデートできる予定（説明員）」と説明した。また、「セルスルー」で購入したコンテンツのブルーレイやDVDへのムーブはできないが、「TSUTAYAでは、将来ブルーレイやDVDへのムーブができるようにしたい」と説明した。
　なお、アクトビラで12月から開始される予定のNHKオンデマンドサービスについても、会場でデモを行っていた。（写真下）