【InterBEE 2009出展者情報】アイ・エス・エー、動きのある立体造形映像を表現する「.image」を出展
2009.11.20 UP
ドット・イメージのサンプル映像(幾何学模様)
<<LEDデバイスの上下で立体造形と動きを表現>>
アイ・エス・エー(東京都世田谷区)は3次元モデリングLEDデバイス「.image(以下、ドット・イメージ)」を展示した。ドット・イメージは天井に設置した制御装置でLEDデバイスを上下に移動させ、空間に動きのある立体的な造形映像をつくりだすもの。
具体的には9個のNichiaフルカラーLEDを1つのユニットに収納。各ユニットは独立して動き、映像を形作る。各ユニットが映像データの1ピクセルに相当する。LED自体が光源となるのでスクリーンは不要だ。視野角は360度。多数のユニットを連結して用いることで、巨大な立体映像をステージ上に出現させることができる。
立体映像のデザインや動きは3DCGアプリケーションに専用プラグインをインストールし、ライティング・コントローラの「grandMA」などで制御する。これにより、アプリケーション上でシミュレーションした各ユニットの色・位置情報がDMX形式でコンピュータから送信され、イメージした映像と動きを表現していく。LEDユニットは秒速5mの高速運動が可能。水面の波打ちや鳥の羽ばたき、幾何学的な図形の変形など複雑な動きもなめらかに表現できるという。
提供を開始したのは2007年10月から。これまでにイベントやコンサート会場などで10件ほどの利用実績があるという。今後は小型化・高密度化が課題。現在、ユニット間の間隔は30cmだが、2010年春には15cm間隔まで高密度化したドット・イメージを提供する予定。そうすれば、より精細でなめらかな動きのある立体造形映像を表現できるという。
ドット・イメージのサンプル映像(幾何学模様)