【NAB Show 2011】ソニー プレスカンファレンスでF65を披露
2011.5.8 UP
テスト撮影を行ったカーティス・クラーク撮影監督(右)
ソニーは4月11日、展示に先立つプレスカンファレンスを開催した。ソニーUSAのアレック・シャピロSVPは震災に関連して、ソニーの多賀城事業所が津波に遭ったため、HDCAM-SRテープの生産に支障が出ていると報告。今後、夏ごろには供給を再開できるよう取り組んでいると述べた。
恒例となったユーザー事例の紹介では、近年力を入れてきた放送局以外のビデオ設備導入を紹介。テキサス・レンジャースなど4カ所の球場や、音楽番組・フェスティバルで知られるオースティンシティリミッツの会場を手掛けた。
また、3Dへの取り組みを強調し、ディスカバリーおよびIMAXと共同で開始した3Dチャンネル「3ネット」や、24時間放送を開始したESPN 3Dのショーリールを上映した。中国の北京電視台には、中国初となる3D中継車を納入することも発表した。
ブースでは、8k CMOSセンサーを持つ「F65」カメラをモック展示。ファイルは16ビットRAW形式で、HDCAM-SRテープの半導体版といえる「SRメモリー」カードに記録。現在の解像度は4kを想定するが、将来はより高解像度化を予定している。
SRマスターシリーズでは、SRマスターストレージユニットとHD入力・出力ボードを7—9月の間に発売。価格はそれぞれ483万円と207万9000円(入力・出力とも)。HDCAMや「PMW-F3」にマウントできるポータブルレコーダー「SR-R1」や、F65専用の「SR-R4」も発表した。
3D対応機器では、二眼式一体型カメラ「PMW-TD300」や、業務用3Dカムコーダーとして最少・最軽量だというNXCAM「HXR-NS3D1J」を展示した。
テスト撮影を行ったカーティス・クラーク撮影監督(右)