【InterBEE2011】米国の放送関連団体 NABのスミス会長がInterBEEで基調講演
2011.10.26 UP
米国の放送業界の団体であるNAB(National Association for Broadcasting= 全米放送事業者協会、本拠地=ワシントンDC、ゴードン・スミス会長)のゴードン・スミス会長は、11月16-18日に千葉県幕張メッセで開催される「InterBEE2011」で基調講演を行う。
基調講演は、Inter BEE開催初日の11月16日(火)、11時から幕張メッセ国際会議場で開催される。スミス会長は基調講演で、米国の放送業界を代表し、東日本大震災で被災された日本の皆様にお見舞いを申し上げると共に、勇敢に報道活動に従事されたすべての放送人に敬意を表し、また、日米における先進的な放送技術に関して講演を行う予定。
スミス会長は、今年4月に開催されたNAB Showのオープニングセッションでも、「大災害に見舞われた日本の友人達」のNAB Showへの参加を感謝すると述べ、日本への見舞いの言葉が述べられた。また、「日本の放送事業者は素晴らしい活動をした。彼らの勇気と貢献に感銘を受けた」として、東日本大震災における報道を賞賛している。今回の来日は、スミス会長のこうした思いから決まったという。NAB会長が日本において講演を行うのは、今回が初めてとなる。
NABは、米国の地上波放送局の業界団体。ワシントンDCに本部を持つ。ラジオ放送、テレビ放送、約8700局が加盟する世界最大の放送業界団体。地上波放送局の経営、運用、技術に関する情報発信を行うとともに、放送技術の研究開発支援、教育を行うほか、地上波放送局を代表して、政府へ意見提出をするといった行政対応の活動も積極的に行っている。
毎年4月に世界最大のデジタルコンテンツに関するコンベンション「NAB Show」を開催し、放送機器、映像制作ツールなどに関する企業1500社以上が出展し、9万人を越える世界の放送関係者、コンテンツ関係者が来場。2012年は4月14日から19日まで、米ネバダ州ラスベガス・ラスベガスコンベンションセンターで開催する予定。
ゴードン・スミス会長は、2009年からNAB会長に就任。オレゴン州選出の上院議員を2期(1996年〜2008年)務めており、上院議員時代には商務委員会に所属し、産業界に関連した法律の立案に携わってきた。また、上院ハイテクタスクフォースの委員長を務めた経験を持つ。