ヒロテック社 地上デジタル放送のミニ放送局システムを出展
2007.11.22 UP
ヒロテック株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長 栗須 基弘)は、幕張メッセにて開催中のInterBEE2007において、デジタル放送OFDMソリューションとして、All in Oneタイプの地上デジタル放送「ミニ放送局システム(DBS5000)」と地上デジタル放送の「セグメント連結送信/再送信システム(DTR2613)」を出展。各々来年春に商品としてリリース予定商品である。(写真1)
地上デジタル放送の「ミニ放送局システム(DBS5000)」の特徴について、代表取締役社長 栗須基弘氏は、本製品の特徴について「SDフォーマットのMPEG-2+AACエンコーダを2系統搭載しているのが特徴」と話す。つまり、アナログビデオ・音声信号を入力するだけで同時に2チャンネルの独自放送が可能だ。また、外部TS入力端子(ASIフォーマット)を4系統とデータ放送のカルーセルファイル入力(DVBファイル入力)もあり、様々なTS信号入力に対応している。H.264/AVCエンコーダ対応について、栗須基弘氏は「来年4月頃には対応する予定」と説明し、「将来はワンセグ放送にも対応可能である」と語った。
本製品の想定顧客について、栗須基弘氏は「公共施設の防災無線や学校の校内放送での利用を考えている」と語った。
(写真2)
一方、地上デジタル放送の「セグメント連結送信/再送信システム(DTR2613)」は、地上デジタル放送(ワンセグ)を最大13チャンネル受信可能であり、受信したチャンネルのワンセグTSを抽出し、内部のMUX(TS多重化機能)により、受信したワンセグTS信号や外部から入力したワンセグTS信号を13セグメントの任意の位置に並び替えることができる。また、独自開発したOFDM変調器を搭載しており、MUXで多重化した13個のワンセグメントの信号を任意のチャンネルでOFDM変調出力(最大100dBμV)が可能だ。本製品は「来年4月以降の発売を考えている」と説明した。
(写真3)
(IT・放送技術コンサルタント 隅倉 正隆)
【提供元:映像新聞社】