【ニュース】米国テレビ所有世帯は1億1490万、10年来最低の増加率に
2009.9.25 UP
<<昨年からの増加数がわずか40万世帯>>
米市場調査会社のニールセンは、米国内の2009年度におけるテレビ所有世帯数が1億1490万と算出した(アラスカ州、ハワイ州含む)。
この予測は昨年からは40万世帯という低い伸び率であり、10年間過去最低の増加数だという。米国内の人口は2億9200万人(2歳以上)に増加すると予測されているのにもかかわらずテレビは減少ということになる。
<<大都市圏の順位は変わらず>>
ニールセンでは、市場地域(DMA)を210地域に分けてテレビ所有世帯数の動向を調べており、もっとも所有世帯数が多いDMAランキングトップ10は、ニューヨーク、ロス、シカゴと続き、昨年と順位が変わらない統計が出している。
トップ20になると、シアトルが14位から13位へ、デンバーが18位から16位へ上がっている。
100位内では新しくランクインした地域は見られなく、タンパ、マイアミ、フォートメイヤーズとタラハッシーは、同じ州にあるフォートローダーデールへ移住した人口が増えたのが理由か、昨年から順位を落としている。
<<98.9%、ほぼ全世帯にテレビが浸透>>
変わった傾向としては、ニューオーリンズの増加率が5.2%と著しく伸びていることで、これはハリケーン災害で一時避難していた人たちが町に戻ったのが大きな原因とされている。
ニールセンでは、2010年の予測は1億14,866万と見積もっている。
米国のテレビ浸透率に関した報告書によると、1950年で米国全体の約9%だったテレビ浸透率が1965年時点では92.6%、そして2009年には98.9%というほぼ全世帯にテレビが浸透しているという統計が出ている。