【CEATEC2011】ソニー 世界初のHD有機ELパネル搭載3Dヘッドマウントディスプレイをデモ

2011.10.26 UP

ソニーのHMZ-T1では、20m先に750型の画面が拡がる
ヘッドマウントディスプレイの内側の構造

ヘッドマウントディスプレイの内側の構造

HMZ-T1で採用した有機ELパネル

HMZ-T1で採用した有機ELパネル

ソニーは、11月に発売するHD有機ELパネル搭載3Dヘッドマウントディスプレイを展示し、多くの来場者が体感した。搭載された0.7型有機ELパネルは、1280x720の解像度を持つ。このディスプレイにより、20m先に750型の画面が拡がる状態を体感できる。映画館でもこれだけの大スクリーンを備えるところは少なく、大きな迫力が期待できる。

■有機ELで高画質化
 ソニーは、3D対応ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」を出展し、来場者による体感型のデモを実施した。HMZ-T1は、0.7型の有機ELパネルを各眼用に配置している。パネルは1280x720の解像度を持つHD対応である。従来、この種のディスプレイには液晶ディスプレイが使われてきた。今回、有機ELを採用することで、黒に締まりがあり、動画特性に優れた高画質表示が可能となった。
 また、2枚の有機ELパネルを右目、左目用に別々に割り当てることで、3D表示の際のクロストークを完全に抑えることができた。偏光板やシャッターを用いていないため、表示における光学的損失がなく、明るさを犠牲にした3D映像から脱却できる。

■750型の迫力
 会場のデモは数十分待ちの行列ができていた。ヘッドマウントディスプレイを頭に当て、左右の瞳孔間距離を調整すると目の前に映画の世界が拡がっていた。コンテンツは、2012年公開予定の「アメージング・スパイダーマン」予告編が用いられた。手持ちカメラ的な揺れの激しい3D映像であるが、不快感なく没入できた。予告編上映中およびその後に目に疲れを感じることはなかった。HMZ-T1が採用した有機ELパネルと、仮想視距離(20m)設定が良くマッチしているものとみられる。3Dタイトルの楽しみ方が拡がった。

ヘッドマウントディスプレイの内側の構造

ヘッドマウントディスプレイの内側の構造

HMZ-T1で採用した有機ELパネル

HMZ-T1で採用した有機ELパネル

#interbee2019

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