【NEWS】サムスンとLG、韓国ケーブル事業者5社と提携、4K ウルトラHDTVサービスの拡充支援 STBなしで4K VOD視聴可能に
2013.5.29 UP
韓国2大液晶テレビメーカーのサムスン・エレクトロニクスとLGエレクトロニクスは共同で、韓国内のケーブル事業者5社と提携し、それぞれのサービス加入者が2社のインターネット対応4KウルトラHD TV(UHD TV)のアプリ経由で4Kフォーマットの高画質な番組を視聴できるシステムを支援していくとを発表した。
提携ケーブル事業者は、ヒュンダイHCN、CJハロビジョン、C&M、CMBとT-Broadの5社。先日、韓国で開催されたデジタルケーブルTVショー(KCTA2013)では、全社の代表者が揃った記者発表が行われた。
7社は、スマートTVの分野で相互協力を推進することで合意に至った。UHDリアルタイム放送、VODサービスとケーブルサービスを、セットトップボックス(STB)を必要とせずに受けられるシステムを広げていく。
サムスンとLGは、各ケーブル事業者のサービス加入者が4Kコンテンツへのアクセスをしやすくすることで、市場先駆けて販売拡大のイニシアティブをとっていく。両社は韓国内だけでなく、米国の三大MSO(コムキャスト、タイムワーナーケーブル、ケーブルビジョン)とも、2社のUHD TVを使ってデジタル番組を提供するOTTサービスについて計画を進めているというが、提携についての正式な発表はされていない。
中国液晶テレビメーカーが相次いで50インチクラスのUHD TVを1500ドル以下で市場に投入している。スマートTVとしての機能を持つサムスンとLGのUHD TVシリーズも、価格再検討を視野に入れないことには、市場の強化および販売シェアを保つことが厳しくなってくるだろう。(ザッカメッカ 山下香欧)