【ニュース】Avid、第3四半期 前年同期比で23%ダウンも「中核事業は安定した収益」
2012.10.25 UP
Avidは10月18日(現地時間)、第3四半期の結果について、前年同期比から23%低い1億2500万ドル(99.8億円)~1億2700万ドル(101.4億円)事前公開した。前期よりも19%ほど低い結果予測となった。
現在の中核となっているプロフェッショナルビデオ・オーディオ事業の収益は、事業売却による収入400万ドルを含めて1億2100万ドル~1億2300万ドルとしている。前四半期の同事業での収益は、1億4370万ドルであった。この四半期は、銀行への債務はなく、前四半期から1160万ドル増、昨年度末からは倍増額にあたる7100万ドルの現金残高が記録されている。
同社は低い予測の原因について、「北米地域での営業活動および2012年7月に発表した戦略的行動の実施(コンシューマービデオ・オーディオ事業売却)に関連する移行の問題」 としている。
同社が事前に結果発表を行ったのは今年度で2度目。2012年7月に売却したコンシューマービデオ・オーディオ事業の売上減少による第1四半期の業績警告を発表している。
同社からの発表内容にも関わらず、アナリストの間では、「Avidの中核となっている事業セグメントでは決して収益が下がっているわけではなく、また経済の先行きが不透明な部分、現時点では顧客の支出意向は大きい」としている。一方「Avidのビジネスが現在の業界レベルで成長することを予期できる製品サイクルは存在しない」とも示唆している。
同社は最終報告を10月29日(現地時間)に公表する予定。10月23日の株価終値は、前日から1.5%下がり6.69ドルであった。