【ニュース】山梨CATV 第二チャンネルID取得で自社制作番組強化 トライキャスターを用いたライブ放送中継を実施 

2011.8.22 UP

ライブ会場となった山梨市根津記念館の中庭
クレーンも含め6台のHDカメラを駆使

クレーンも含め6台のHDカメラを駆使

中庭奥に設置したTri Caster

中庭奥に設置したTri Caster

山梨CATV制作部橘田部長

山梨CATV制作部橘田部長

 山梨CATVは、先月7月31日、山梨市の山梨市根津記念館で開催した「夕涼みコンサート」の番組収録を実施した。HDカメラ6台を使用し、米ニューテック社のTriCaster TCXD 850(以下、トライキャスター)をスイッチャーとして使用している。放映は8月12-14日の3日間、デジタル11chの「ほっと山梨ーワイド版ー」で放映した。

 山梨CATVは、トライキャスターを2011年1月に導入。同社では、市議会中継やイベント中継など、ロケ撮影に使用しているという。
 山梨CATV 制作部の橘田武仁部長は、トライキャスター導入のねらいについて、次のように話す。
 「最大で8入力に対応する能力を持つスイッチャーで、しかもリアルタイムでタイトル合成する機能を内蔵していることから、コストパフォーマンスを評価して導入した。また、スペースにおいても、スイッチャーとタイトルジェネレーターを一台で兼ねるため、ロケ収録には、効率が良い。4Uのケースに入れることで、ロケ用の車載専用機として活用している」

 山梨CATVは、今年3月に第二チャンネルIDを取得し、SDですでに番組提供を進めてきた。第二チャンネルのHD化を8月8日から開始する。
 そうした中で、コンテンツのHD化へ向けて機材のHD対応を随時進めており、トライキャスターの導入もその一環という。
 「第二チャンネルの開設に伴い、これまで以上に、地域のコンテンツの充実を積極的に進めている。アナログ停波により、視聴環境が整備される中で、より高品質な番組を提供する体制を整えている。今後、ライブを含め、地域における現場での撮影収録をさらに増やしていきたいと考えている」(橘田氏)

 山梨CATVにトライキャスターを納品したシステムインテグレータのブレーンズ・システム 営業部営業課統括課長の松尾佳晃氏は、CATV業界向けのトライキャスターのニーズについて、次のように説明する。
 「ケーブルテレビ会社は今、第二チャンネルIDの取得により、地域の豊富なコンテンツ制作が求められている。しかし、導入コストの制約がある中で、視聴環境の高精細化に対応していかなくてはならない状況にある。また機動力や効率性の面から、高機能でコンパクトな製品に対するニーズが高まっている。制作現場で、一台で多機能をこなし、さらにコンパクトであるという点で、トライキャスターは潜在的なニーズを掘り起こす製品であると期待している」

クレーンも含め6台のHDカメラを駆使

クレーンも含め6台のHDカメラを駆使

中庭奥に設置したTri Caster

中庭奥に設置したTri Caster

山梨CATV制作部橘田部長

山梨CATV制作部橘田部長

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