【NEWS】朋栄 フジテレビのBS4K放送向け回線設備等を受注 VAスタジオ向け4K/HD、HDR/SDRの両制作に対応した各種12G-SDI対応機器を中核にシステム構築
2018.5.16 UP
12G-SDI・48入力対応の3M/EビデオスイッチャーHVS-6000
高機能シグナルプロセッサーFA-9600
朋栄は5月14日、フジテレビジョンから、4K対応スタジオサブシステム向けのリモートサブシステム、回線オペレーションセンター(以下FOC)向けの4K回線設備などを受注したと発表した。12月のBS4K本放送開始に向け順次稼働していく予定という。
12G-SDI対応機器を中核としたシステムで、5月17、18日に 東京・恵比寿の朋栄本社で開催される内覧会に展示する。
■リモートサブシステムは4K/HD、HDR/SDRの制作に対応
今回受注したVAリモートサブシステムは12G-SDIのシステムを中心に設計。既存のベースバンド制作方法を大きく変えずに4K/HD制作、HDR/SDR制作に対応できるようにしており、制作用途に応じて使用するシステムを切り替えられるという。
中核のビデオスイッチャーとルーティングスイッチャーには、12G-SDI・48入力対応の3M/EビデオスイッチャーHVS-6000と、12G-SDIで最大72入力x72出力に対応したルーティングスイッチャーMFR-4000を使用。これらに、3G-SDI対応ビデオスイッチャーHVS-2000(本体のみ)と3G-SDI最大128入力x128出力のルーティングスイッチャーMFR-5000を組み合わせ、HDから4Kまでさまざまな制作に対応している。
HD/4Kの解像度相互変換およびSDR/HDRの相互変換には、高機能シグナルプロセッサーFA-9600と、同機と同じアルゴリズムを活用しながらモジュール化したアップ/ダウンコンバーターモジュールUSF-106UDC-12Gなどを用いている。
4K対応のVAスタジオ、V3スタジオでは、4K映像の収録・送出サーバーとして、12G-SDIで入出力4系統の切り替えができるマルチチャネルビデオサーバーMBP-1000VS-12Gを採用。XAVC LongGOP200Mbpsをハードウェアコーデックとして搭載したインジェストレコーダーMXR-400も配置している。
■12G-SDIに対応した4K回線システムなども受注
このほか、FOC内の次世代F-SAT主局設備向けに12G-SDIに対応した72x72のルーティングスイッチャーMFR-4000を、また、4K回線設備向けには12G-SDI対応144入力x144出力のルーティングスイッチャーMFR-6000やシグナルプロセッサーFA-9600を中核としたシステムを導入している。
12G-SDI・48入力対応の3M/EビデオスイッチャーHVS-6000
高機能シグナルプロセッサーFA-9600