【NEWS】GDC ソーシャルネットワークにおけるゲームの可能性を討議 セッション「The Future of Social Gaming」
2012.3.10 UP
最終日も活気のあったGDC機器展示会場
■ソーシャルネットワーク上でのゲーム提供の意義について討議
米サンフランシスコで3月5日から日まで開催されたゲーム関係者のための催しGDC(Game Developers Conference)では、ソーシャルネットワークにおけるゲームの可能性がさまざまなセッションで討議された。
6日に開催したセッション「The Future of Social Gaming」では、3社のゲーム制作会社の担当者が登壇し、ソーシャルネットワーク上にゲームを提供するメリットやソーシャルネットワークの代名詞であるフェースブックに続くソーシャルネットワークについて意見を交換した。
クリス・カバロ氏がCOOを務めるカバム社は、現在Facebook(以下FB)のみにゲームを提供しているという。「FBのメリットはとにかくユーザーが多いことだ。コンソール型のゲームには興味を持たないユーザーもFBでのゲームには参加しやすいのが大きなメリットだ。」とユーザー獲得への利点を強調した。
デジタル・チョコレート社バイスプレジデントのディビッド・フォックス氏も同意見で、「350ドルを出費してコンソールを買わなくてもウェブにアクセスできれば誰でもゲームに参加できる」ことや、また「ゲーム提供側がマーケティング活動にそれほど力をつぎ込まなくてもユーザーが集まりやすい」ことを説明した。
FBに続くソーシャルネットワークは何かという質問に、グーグルが提供するソーシャルネットワークGoogle+や、欧州ではFB以外のソーシャルネットワークも多く利用されているというが、FBを超えるほどのプラットホームが出て来るだろうという意見はなかった。またマイクロソフトが今年公開するWindow8については三者とも、マイクロソフトがソーシャルネットワークを意識してWindow8を開発したというビジョンは正しいが、まだ時期尚早で何も評価できない、という意見だった。
EAスポーツのプロデューサー、ジェイソン・オストレッシュ氏は「将来はやはりモバイルだろう」と強調し、モバイルの重要性を念頭におきつつ他のプラットホーム向けにもゲームを開発するというモデルになるだろうと述べた。またウェブやモバイルなど、異なるプラットホームでシームレスにゲームを続けることができるクロスプラットホームゲームも作っていきたいと述べた。
最終日も活気のあったGDC機器展示会場