【InterBEE2012】マルチスクリーン型放送研究会 放送送事業者が制作した放送同期型マルチスクリーン向け15番組をデモ
2012.11.5 UP
マルチスクリーン型放送研究会は、IPDCフォーラムのブース(クロスメディア部門、#8310)において、デジタル放送の放送波を利用してIPパケットを配信するIPDC(IP Data Casting)技術を使った放送同期型のマルチスクリーン向け放送のデモを実施する。
マルチスクリーン型放送研究会は、地上デジタルテレビ放送の技術規格であるISDB-T方式にIPDC技術を実装して、放送番組に同期して関連情報を同時に放送し、テレビ番組を視聴しながらスマートフォンやタブレット端末で関連コンテンツを楽しむ「マルチスクリーン型放送サービス」の実現を目指し、2011年12月に発足した研究会である。発足時は、朝日放送、関西テレビ、テレビ大阪、毎日放送、讀賣テレビ、TBSテレビ、電通、博報堂DYメディアパートナーズ、NEC、パナソニック、ネクストウェブ、ヴィレッジアイランドの計12社であったが、2012年10月時点では、東京メトロポリタンテレビジョンや静岡朝日テレビ、静岡放送、テレビ静岡、中部日本放送、広島ホームテレビ、RKB毎日放送や九州西日本放送、テレビ西日本放送、中京テレビ放送の放送事業者、さらにメーカー、通信関係会社が加わり、計43社が参加している。
■会員の放送送事業者が制作した15番組をデモ
マルチスクリーン型放送は、IPDC(IP Data Casting)を使い、セカンドスクリーンであるスマートフォンやタブレット端末向けの番組に関連する情報と、番組の進行に併せて送られた情報をセカンドスクリーンに同期して表示するための同期制御情報の2種類の情報を配信する。
ブースでは、マルチスクリーン型放送研究会に参加する放送局の12局が、実際のサービスに見立て制作した15種類のマルチスクリーン型放送番組のデモを実施するという。「1番組の構成は、番組の最後にCMが付いた5分程の番組で、CM付き番組5本を1パターンとして、3パターンの計15番組を準備している」と毎日放送経営戦略室マネージャーの齊藤浩史氏は説明した。例えば、クイズ番組と連動したます取りゲームやニュースと連動した災害情報・交通情報配信、旅番組と連動した店舗の情報や商品の情報配信、アニメ番組と連動した原作アニメの同期表示などがあり、番組の最後に付いているCMについても連動のデモを予定している」と経営戦略室主事の濱口伸氏は説明した。
■IPDC機能を搭載したデジタルテレビを参考出展
さらに、「会員であるパナソニック様のご協力により、IPDC機能を搭載したデジタルテレビの試作機も参考出展する予定(濱口氏)」だという。
■ IPDCフォーラム会員のフジテレビ 音声透かしを利用したセカンドスクリーンサービスデモを実施
IPDCフォーラムブースでは、IPDCフォーラム会員であるフジテレビが、IPDC技術を利用せずに、既存のデジタル放送で、番組に同期してタブレット端末にて関連コンテンツを楽しむことができるセカンドスクリーン同期のプラットフォームアプリ、「メディアトリガー」を展示する。
【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。