【Inter BEE 2011】ソニー F-65/HRC-2500/SRMASTER/有機ELモニターなどを出展
2011.11.18 UP
フルHD、ファイルベース対応製品群の拡大を進めるソニーは今回、8K CMOSイメージセンサーを搭載したカメラ「F65」を出品。高画質ファイルベース制作を提案した。
■F65によるファイルベース制作を提案
F65は120pまでのハイフレームレート撮影が可能。ソニーは同カメラとメモリーメディア「SRMemory」を採用した「SR-R1000」、ポータブルレコーダー「SR-R1」「SR-R4」などMASTERシリーズと組み合わせてファイルオペーレーションが実現できる。編集、カラーコレクションといった部分では、パートナー企業と連携することも紹介した。
ソニーの4Kデジタルシネマ上映システムは国内で600スクリーン以上が導入されている。ソニーは今後、必要なラインアップを整えながら、撮影から編集、上映までの4Kワークフローを実現したい意向。またソニーではF65による4K映像が医療分野にも有望と見て、今後市場開拓を進める方針である。
■報道系で実績を持つXDCAMのファイルベースも展示
ソニーはXDCAMのファイルベーストータルワークフローも展開した。XDCAMは報道系を中心に国内で地上波103局、CATV210局以上の導入実績を持つ。
花谷社長は、「過去のフォーマットの中で最も導入の速度が早い」と話す。テープオペーレーションを維持しながらファイルベースに移行でるというのがXDCAMの大きな特徴だ。
7月のCMのファイル搬入基準の策定に合わせて、既にシステムを納入。CM素材のネットワーク搬入についても実験を進めている。
■有機ELマスターモニターも注目
有機ELマスターモニターも来場者にインパクトを与えた。従来からのBVM-Eシリーズに加え、放送用に特化した「BVM-Fシリーズ」(17、25型)をラインアップした。
放送局の関係者からは光ディスクをベースにしたアーカイブシステムも反響を呼んだ。12枚の光ディスクをカートリッジ化し最大1.5テラバイトの容量を実現するものだ。12年の製品化を予定している。運用のしやすさ、耐久性がポイント。アーカイブで一大勢力となっているLTOの強力な対抗馬になりそうなだ。