【InterBEE2008】東芝 SNG用SSPA「SSP-9100」を出展
2008.11.25 UP
東芝は次世代放送局のコンセプトとして「Workflow Innovation」を提案。ブースでは、池上通信機と共同開発したテープレス商品「GFシリーズ」の拡充したラインアップと、MXFファイル運用に対応した製品を中心に、取材から編集、送出、アーカイブまで一連のテープレスワークフロを紹介した。また送信エリアでは、世界に先駆けて開発したGaNデバイスを用いたSNG用(Ku帯)SSPA(Solid State Power Amplifier)をユニット展示した。
SNG用SSPAは、同社が開発した新デバイスのKu帯GaN(窒化ガリウム)HEMT(高電子移動度トランジスタ)を採用。現行のTWTA(進行波管電力増幅器)と同等の出力電力を実現した。約2-3年で定期的に交換が必要なTWT(進行波管)に比べ、固体デバイスを用いているSSPAは長寿命で、デバイスの定期的な部品交換が不要だ。これにより、HD-SNGシステムにおける保守性の向上と、ランニングコストの低減を図ることができる。また、装置起動・終了時のプリヒート、クールダウンが不要なので、運用を行う際の準備・撤収時間を短縮できる。