【Inter BEE 2011】オタリテック 独リーデル社製 「MEDIORNET COMPACT」を出展 リアルタイム光ネットワーク構築用 次世代マルチメディア・ステージボックス
2011.11.21 UP
LWB-16M/LWB-64と「CB-7CL/CM」
オタリテックは、光ファイバー伝送システム「MediorNet Compact」を出展、また、マルチチャンネル音声/映像信号伝送システム「LWB-16M㈼/LWB-64」用MADIインタフェースモジュールを参考出展した。
■ 光ファイバー伝送システム「MediorNet Compact」を出展
オタリテックは、RIEDEL(リーデル)社の光ファイバー伝送システム「MediorNet Compact」と次世代ネットワーク規格AVBに準拠したインカム用インタフェースカードを出展した。
「MediorNet」は、映像・音声・インカムを光ファイバーを使い伝送する光伝送システムである。「MediorNet Compact」は、従来のMediorNetに比べ、コストをおさえたシステムである。最上位機種の「MediorNet Compact Pro」では、3G/HD/SD-SDI(4IN/4OUT)やMADI信号×2、Ethernet信号×3、アナログオーディオ(4IN/4OUT)、AES/EBU×4、インカムを双方向に伝送することが可能だ。営業部第1課主任の柳 秀和氏は、「小規模から大規模なイベントまで利用でいるように「MediorNet Compact BA-SIC」、「MediorNet Compact PLUS」、「MediorNet Compact Pro」の3つを用意している」と説明した。
また、インカムの伝送方式に、次世代ネットワーク規格AVB(オーディオ・ビデオ・ブリッジ方式)を採用したクライアントカード(AVB-108 G2 Client Card)とインターフェース(Connect AVB/Connect AVBx8)を出展した。クライアントカード(AVB-108 G2 Client Card)は、RIEDEL社のインカム用Ma trixlこ実装するAVB用カードで、8ポート分の音声回線をAVBプロトコルに相互に変換、LAN接続するクライアントカード。また、インターフェース(Connect AVBx8)は、AVBプロトコルとAES信号を相互に変換するインタフェースボックスだ。
このAVB規格は、Ethernetをベースにプロの現場で求められる回線の信頼性、低遅延を確保すベく、AVメーカー、IT機器メーカーなどが参加する業界団体「AVnuアライアンス」によって策定された規格で、「従来のVoIPと比較して、伝送帯域が確保される為、通信断が発生しない信頼性の高いインフラを構築することができる。また、低遅延(2msec程度)のため遅れが無く、ストレスの無い会話が可能」と柳氏は説明した。
■ マルチチャンネル音声/映像信号伝送システム「LWB-16M㈼/LWB-64」用MADIインタフェースモジュールを参考出展
この他、中継放送現場で利用する様々な信号をデジタル変換して光ファイバーで伝送する装置LWB(Lightwinder Broadcasting)-16M㈼/LWB-64用のオプションカードモジュールとして、MADIインタフェースモジュール「CB-7CL/CM」を参考出展していた。このCB-7CL/CMは、64IN/64OUTの入出力と入力にはSRC機能を搭載しているMADIインタフェースモジュールで、マルチチャンネル運用の効率を高めることができる。説明員によると、来年の4月頃を目処に発売したいと考えているという。
LWB-16M/LWB-64と「CB-7CL/CM」