【NEWS】「CEATEC JAPAN 2013」が幕張メッセで10月1日から開催 4Kテレビが各社から登場! 4K/8K パネルディスカッションにも注目
2013.9.19 UP
CEATEC JAPAN実施協議会会長 佐々木則夫氏
CEATEC JAPAN 2013の見どころを説明するCEATEC JAPAN 2013 実行委員長 園山茂氏
CEATEC 会場図
注目のパネルディスカッション
最先端IT・エレクトロニクス総合機器展「CEATEC JAPAN 2013」が10月1日〜5日までの5日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催する。CEATEC JAPAN実施協議会は9月18日、都内で記者会見を行い「CEATEC JAPAN2013」の開催概要を発表した。今年のCEATEC JAPANのテーマは「Smart Innovation − 明日の倉氏と社会を創る技術力」を掲げ、IT・エレクトロニクスの技術革新が、暮らしや社会全体を快適に、スマート化してくことを、世界に向けて発信する。また、「CATEC AWARD 2013」一次選考結果を発表した。
今年のCEATEC JAPANでは、4K/8K高精細テレビをはじめとする次世代の映像技術による新しいライフスタイルがさまざまなブースで提示されるほか、初日の10月1日には、「始動! 4K/8K時代」と題し、4K/8Kに関するパネルディスカッションが開催される。日本の先端メーカー、NHK、NTTに加え、韓国からKBS技術研究所の技術者が参加する予定だ。
(上写真は、昨年のCEATEC JAPAN 2012のもよう)
■ 新しいライフスタイルなど、ITエレクトロニクスの最新動向を体験
冒頭の挨拶でCEATEC JAPAN実施協議会会長の佐々木 則夫氏(株式会社東芝 取締役副会長)は、「日本のITエレクトロニクス産業は、自動車産業に並ぶ日本の雇用・輸出を支える基幹産業である。今年度第一四半機は為替の効果により業績は回復傾向であり、アベノミクスの”第三の矢”である成長戦略の着実な実行と、2020年の東京オリンピック開催決定による一層の成長も期待を寄せている」と日本の経済に明るさが見えていると指摘、「特に、今後の有望な成長領域として、ITエレクトロニクス産業の持つイノベーション力を活用し、他産業との融合による成長戦略推進へ貢献するとともに、新市場を創出するスマートな社会の推進につなげていきたいと思っている」と抱負を述べた。また、今年のCEATEC JAPANでは「自動車・医療ヘルスケア、農業、エネルギーなどの産業と融合した技術革新、4K/8K高精細テレビをはじめとする次世代の映像技術による新しいライフスタイルなど、ITエレクトロニクスの最新動向を体験し、産業の活力と底力を体感できる」と語った。
なお、今回の出展者数は、昨年の624社/団体に対して、587社/団体(うち海外:18カ国/地域から163社/団体)、合計小間数は2,339小間(昨年は2,288小間)。
今年のCEATEC JAPAN 2013では、世界の”イノベーション”を支える日本発・世界最先端の電子部品・デバイスを紹介する『キーテクノロジステージ』、旬なビジネストレンドを専門テーマ毎に集約した『ICT Suite/Electronics Suite』(ホール1〜3)、様々な生活シーンをシームレスにつなぎ、明日の暮らしと社会の”体験を提案する”『ライフ&ソサエティステージ』(ホール4〜6)と併せて、スマートモビリティやスマートハウス&ホームアプライアンス、スマートヘルスケア、スマートSOHOなど明日へのライフスタイルと社会の体験提案を行う特別展示『Lifestyle Innovation』(ホール6)で構成される。
キーテクノロジ ステージでは、社会インフラやHEMS(Home Energy Management System)を支える省エネ・蓄エネ・創エネ技術、自動車の伝送かや製品機能をコントロールするセンシングデバイス、電気自動車等の進化を牽引する先進車載部品、スマートフォンやタブレット端末等の小型化やエネルギー効率向上を支えるキーデバイス、安全で快適に様々な機器を操作できる入力デバイス、医療・福祉機器向け各種デバイスなど、世界最先端の高機能電子部品等を展示を予定している。
ライフ&ソサエティ ステージでは、4Kテレビを始めとする次世代映像技術、スマートフォン等の最新モバイルコミュニケーションや次世代無線通信、家とエネルギーと家電をつなぎ制御するHEMSやV2H(Vehicle to Home)、家庭用蓄電システム、スマート家電、スマートシティを支えるエネルギーマネジメント、ICTの利活用を促進するクラウドサービス、ユーザビリティの向上やセキュリティに不可欠な認証ソリューション等、人々の生活をより豊かに、より快適にする技術、製品、サービスを展示を予定している。
■ キーノートスピーチ
10月1日の初日には、株式会社オービックビジネスコンサルタント 代表取締役社長和田成史氏による『「成長戦略」実現に向けたソフトウェア産業ビジョン〜世界最高水準のIT利活用社会の実現のための官民の役割とは〜』、株式会社東芝 取締役副会長佐々木則夫氏による『成長の時代を導く「トータル・ストレージ・イノベーション」と「トータル・エネルギー・イノベーション」』、シャープ株式会社会長奥田司氏による『ICT&エレクトロニクスで実現する豊かな暮らし〜Technology to Customers〜』のキーノートスピーチを開催する。
また、初日の10月1日には、放送局や通信事業者、家電メーカーが参加する『パネルディスカッション「始動!4K/8K時代(仮)」』や、 ゲストスピーチとして、 インテル コーポレーションPCクライアント事業本部上席副社長兼PCクライアント事業本部長カーク・スカウゲン氏による「モバイルコンピューティングの進化」など、各界のキーパーソンが、話題性の高いメッセージを世界へ発信する。
パネルディスカッションには、モデレーターを明治大学 の荒川薫教授が担当し、パネラーには、NHK放送技術研究所の 黒田徹氏、スカパー JSATの仁藤雅夫氏、日本電信電話(NTT)の川添雄彦氏、ソニーの島田啓一郎氏、東芝の安木成次郎氏、パナソニックの岡秀幸氏に加え、韓国の放送局KBSが擁するKBS技術研究所から任重坤氏が来日して参加する予定だ。4K/8K放送の可能性、さらには日本のエレクトロニクス技術・国際ビジネス競争の影響など、さまざまな観点から討議がなされる。
■ 新技術提案から生活提案へ、特別企画展示「Lifestyle Innovation 2013」を開催
昨年に引き続き自動車業界とエレクトロニクス業界の連携した「スマートモビリティ」、エコーネットコンソーシアムの協力による「スマートハウス&ホームアプライアンス」、「コンティニュアヘルスアライアンスの協力による「スマートヘルスケア」とSmart SOHO & Contents Technology Pavilionの「スマートSOHO」の4つのテーマで、従来の技術提案から生活提案へ進化を図り、明日のライフスタイルと社会の体験提案を行う。
また、「スマートモビリティ」では、ホール7と8を使った「走行デモ」と体験コーナーを設置し、トヨタ自動車や本田技研工業によるパーソナルビークル試乗会や日産自動車による自動走行デモを行う予定だ。さらに、10月2日(水)には、秋に開催するITS世界会議2013と東京モーターショー2013との連携シンポジュームを開催する。
■ 「CATEC AWARD 2013」一次選考結果を発表
ITエレクトロニクス産業の発展と市場創造への貢献を目指し、出展品の中から、特に優れたイノベーション力を発揮すると思われる技術・製品・サービス・システム等を表彰するCATEC AWARDの一次選考結果を発表した。なお、総務大臣賞と経済産大臣賞の表彰式を10月1日(火)正午からのオープニングレセプションにおいて行われる予定だ。また、その他の部門賞については、発表を10月2日(水)10:00から、表彰式を10月3日(木)10:00から、それぞれ行われる予定である。
以下、一次選考結果は以下の通り。
【プロダクト部門】5社
・ニチコン株式会社「スマートアグリネットワークシステム〜TPPに対抗する6次産業化〜」
・ソニー株式会社/ソニーマーケティング株式会社「ニュースタイル“レンズカメラ”」
・株式会社NTTドコモ「見るだけインフォ」
・日本電気株式会社「スマート社会を実現するバイオメトリクス認証ソリューション」、「可搬型DNA解析装置」
・パナソニック「世界初20型4K IPSα液晶パネル搭載 4Kタブレット「TOUGHPAD 4K」」
【ネットワーク&サービス部門】6社
・株式会社東芝「レグザクラウドサービス TimeOn」
・株式会社NTTドコモ「次世代サイクルシェアリングシステム〜自転車とモバイルの融合〜」
・株式会社NTTドコモ「次世代移動通信(5G)」
・慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科桂研究室「温熱覚通信システム」
・日本電気株式会社「クラウド型EV・PHV充電インフラサービス」
・DXアンテナ株式会社「可搬型緊急用ヘッドエッド」
【キーテクノロジ部門】6社
・株式会社大真空「700MHZまで基本波(ATカット)で対応した無逓倍出力の電圧制御水晶発振器 DSV753CK/CJ」
・TDK株式会社「熱アシスト記録用ヘッド」
・京セラ株式会社「ピエゾフィルムスピーカ スマートソニックサウンド」
・株式会社アスカネット「エアリアル・イメージング・プレート」
・三菱電機株式会社「4K LASERVUE」
・一般社団法人 Transfer Jet コンソーシアム「Transfer Jet 対応USBアダプタ」
【コアテクノロジ部門】5社
・アルプス電気株式会社「SiCパワーモジュール搭載DC-DCコンバータ」
・株式会社村田製作所「0.25mm× 0.125mmサイズ超小型チップ部品の開発」
・ローム株式会社「MOSFETとIGBTの両特性を兼ね備えた新型トランジスタHybrid MOS」
・ローム株式会社「固体水素源型燃料電池システム」
・株式会社 NTTドコモ「モバイル空間設計実用化」
CEATEC JAPAN実施協議会会長 佐々木則夫氏
CEATEC JAPAN 2013の見どころを説明するCEATEC JAPAN 2013 実行委員長 園山茂氏
CEATEC 会場図
注目のパネルディスカッション