【SPECIAL】Inter BEE 2017 出展募集説明会開催報告(1) 2020年へ向けた基本方針を発表
2017.3.3 UP
150人を越える出展検討企業が集まった
メディア産業のテクノロジートレンド
コンテンツをコアに「つくる」「おくる」「うける」を網羅する
今年から3カ年の開催日程がすでに確定。安定した実施をアピール
3月2日(木)、東京・大手町において、Inter BEE 2017の出展検討企業を対象にした出展募集説明会が開催された。
今年11月15日(水)から17日(金)の三日間開催するInter BEE 2017。出展募集説明会では、今年の開催概要とともに、2020年へ向けた3カ年を大きな節目と位置付け、来場者拡大へ向けた活動方針を説明したほか、放送・映像業界の専門家3人による最新動向の講演が行われた。3回にわたり講演を含めた説明会の内容を報告する。
一回目の今回は説明会の冒頭に行われた、2020年へ向けてのInter BEEの活動方針についての説明をご紹介する。
■『つくる』『おくる』『うける』--メディアの3要素を網羅した総合イベントへ
説明会の冒頭、日本エレクトロニクスショー協会 Inter BEE プロジェクトマネージャーの石崎芳典氏(=上写真右)が挨拶に立ち、次のように話した。
「従来、マスメディアをはじめとしたメディアは、送り手から受け手に一方通行で流すことが主体だった。しかし、昨今のスマート化、サービス化、オープン化、ソーシャル化などの流れ、デジタルがもたらす変革がメディア産業にも波及し、受け手と送り手が相互に作用し合うようになってきたとともに、ますます『ユーザ・エクスペリエンス』が重要になっている」
石崎氏は「このような状況を踏まえ、Inter BEEにおいても基本方針を検討するにあたり、コンテンツを中心に置き、誰向けにどのようなコンテンツをどのようにつくり、どの伝送路で送り届けどのように視聴・体験していただくかというメディアの構成要素を網羅していきたいと考えた」と説明し、「つくる」、「おくる」、「うける」を「メディアの3要素」として位置づけた。
続いて「つくる」「おくる」「うける」の3つの楕円で囲んだ図式を示した。それぞれの輪は、コンテンツの制作全般を網羅する「つくる」エリア、配信、送信など伝達・伝送・配信等を網羅する「おくる」エリア、そして、さまざまな視聴形態やコンテンツの表示方法を網羅する「うける」エリアの、3つのエリアを示している。
これらのエリアに対応した、Inter BEEにおけるカテゴリー、プロダクトサービスを配置し、過去数年にわたる内容拡充の変遷を紹介。
長年にわたり、「映像・放送関連機材部門」と「プロオーディオ部門」でコンテンツの制作、送出を訴求する展示会であったところから、映像表現/プロライティング部門と、ICT/クロスメディア部門を新たに加え、領域を拡大してきた経緯を紹介した。
石崎氏はさらに続け、「今後、さらに領域を広げ、『つくる』、『おくる』、『うける』の構成要素全てを網羅し、これからの3カ年で着実に『メディア総合イベント』としてステップアップしていくことをめざしていきたい」と抱負を述べた。
■3カ年の日程を確保し安定した実施へ準備
石崎氏は、この3カ年の実施へ向けた意欲の表れとして、すでに3年間の日程が確定していることを紹介(2017年11月15日〜17日、2018年11月14日〜16日、2019年11月13日〜15日)。大型スポーツイベント等で展示・イベント会場不足となる時期にありながら、安定した実施へ向けて準備が進められていることをアピールした。
続く講演では、この「つくる」、「おくる」、「うける」のそれぞれの専門家として、3人の講演者が登壇し、それぞれの状況についての最新動向について説明した。
(以下、第2回に続く)
編集:Inter BEE 2017 ニュースセンター
150人を越える出展検討企業が集まった
メディア産業のテクノロジートレンド
コンテンツをコアに「つくる」「おくる」「うける」を網羅する
今年から3カ年の開催日程がすでに確定。安定した実施をアピール