【InterBEE 2010】[初日ダイジェスト]放送・映像・オーディオのプロのための機器展示会 InterBEE 2010が開催

2010.11.18 UP

 11月17日から19日までの3日間、千葉県幕張の幕張メッセで、放送機器に関する展示会InterBEEが開催されている。InterBEEは、放送やテレビ番組・CM制作、映像コンテンツ制作に携わるプロフェッショナルのための最新機材やソフトウエア・ツール類が一堂に会する展示会だ。

 今年で64回目を数える歴史ある催しであり、展示会と同時に、さまざまなセッションや、全国民間放送連盟の技術報告会などが併催され、放送・映像機器の展示会として最大の催しとなっている。
 今年は、過去最大の824社が参加し、海外28カ国・地域からも478社が出展するなど、これまで以上に充実した内容となり、来場者数も3万人を見込む。

 初日のオープニングセレモニーでは、来賓として挨拶を行った日本放送協会の永井研二専務理事・技師長が、挨拶でNHKのデジタル中継局の設置が12月までに完了することや、デジタル放送対応の受信機が出荷数で9千万台を超えたことなどを例にあげるなど、デジタル放送への移行が進んでいることを紹介。また、来賓の全国民間放送連盟、民放連の工藤俊一郎専務理事が欠席のため、代読として登壇した民放連 企画部の竹内部長は、次のような工藤氏の祝辞として「完全デジタル化の移行へ向け、放送機器メーカー、家電メーカー、自治体の協力が必要」と述べた。
 開会式では、このあと、2010年国際放送機器展実行委員会の濱田委員長より、開会宣言がなされ、続いて、来賓によるテープカットが行われ、IntereBEEが開幕した。

 展示会場は、いくつかの専門エリアに分けられている。

 映像・放送関連の機材やソフト、ソリューションを展示する最も大きいエリア「映像放送機材部門」のほか、音のプロフェッショナルのための、プロ・オーディオ機材、システムなどが集められた「プロオーディオ部門」や、プロの照明家のための照明機材が展示されている「プロライティング部門」、そして、新たな放送やコンテンツビジネスの形態を提案する「クロスメディアゾーン」の4つのエリアがある。
 
 映像放送機材部門では、映画やブルーレイ、テレビ番組でも話題の立体映像3Dに関する製作機材やカメラなどがたくさんの企業から出展されており、映像制作、番組制作に携わる技術者の注目を浴びている。

 また、映像の撮影から処理・加工・編集、さらにはアーカイブをすべてデジタルで行うためのファイルベース化が大きなテーマとして掲げられた展示も数多く見られる。

 プロオーディオ部門では、ハイエンドのプロ用マイクやヘッドホン、オーディオミキシングのシステムなどが所狭しとならび、いずれも手にとって試せるようなデモ展示がなされている。

 プロライティング部門では、テレビ番組用の照明設備をはじめ、ステージ・舞台照明の最新機器など多彩な照明機器が各社から出展されている。

 クロスメディアゾーンでは、IPTV、モバイルTVなど、新しい放送の形態が模索されている分野の各種ビジネスや関連製品の展示のほか、デジタルサイネージ、デジタルシネマ、3D立体映像などに関する機器やアプリケーションが紹介されている。

 国内外824社による、映像、プロオーディオ、プロライティング、さらには新しいコンテンツビジネスに関する最新の機器が一堂に集まったInterBEE 。明日19日まで、千葉幕張の幕張メッセで開催中!

#interbee2019

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