【Inter BEE 2011】NTTデータ　コンテンツの同一性を検知するFingerPrint技術を使った「リアルタイムコンテンツ連動サービス」による番組、サイネージとの連携を提案

　NTTデータは音楽や映像の情報をもとにコンテンツを特定し、連動した関連情報を提供する「リアルタイムコンテンツ連動サービス」を展示している。販促・広告活動のツール、インターネット上での違法コンテンツ流通対策、著作権処理を効率化するツールなどに活用できるという。


■コンテンツのマッチングを図り、関連情報をリアルタイムに配信

　例えば、テレビやデジタルサイネージの映像をスマートフォンなどでキャッチし、コンテンツの特徴をとらえてマッチングを図ることで、そのスマートフォンに関連情報をリアルタイムに配信することができる。CM映像に活用すれば、特定の映像を見たユーザだけに特典情報やクーポンを配信することなどが可能になる。映像だけでなく、音声・音楽にも対応する。新しい形の広告・購買向上のツールとして利用できるという。

　コンテンツを特定できる技術的特性を活かせば、インターネットに投稿される映像や音楽の中から、違法コンテンツの監視・検出を効率的に行えるようになる。著作権侵害対策のほか、放送番組の著作権処理にも活用できるという。


■特徴点を探索し、コンテンツの“指紋”を特定するFingerPrint技術

　リアルタイムコンテンツ連動サービスのベースになっているのが、FingerPrint技術である。FingerPrintとはコンテンツの“指紋”のようなもの。膨大な情報の中から、比較対象となる情報の特徴点を高速かつ正確に検出し、一致箇所を探索する。NTTデータのFingerPrint技術は6万時間のデータから特定のコンテンツを1秒以内に探索可能。音楽形式、映像形式それぞれに強い方式を所持しており、テロップ、編集、写り込み、背景音がある場合でも検知できる。

　ブースではテレビの映像・音楽とタブレット端末を連動させたリアルタイム連動サービスの照合精度のデモを行っている。サービスの導入にあたっては、目的やデータベースの規模、要求される精度に合わせたカスタマイズ、外部システムとの接続などにも対応するという。