【Inter BEE 2017】<INTER BEE CONNECTED 2017 全体概要速報>テーマはまさにCONNECTED! 企業との。視聴者との“つながり”を求めて。
2017.11.15 UP
ネットサービスなどの展示が定着してきた展示コーナー
電通とビデオリサーチにより、新しい考え方の視聴分析がプレゼンテーションされた
スマートテレビの最新動向を題材にしたセッション
業界として今年取り組みはじめた「ケーブルID」を軸にしたディスカッションも
11月15日、Inter BEEの特設企画としてINTER BEE CONNECTEDがスタートした。2014年からはじまったこのCONNECTEDも4回目となり、ますます充実した展示とセッションで今年も賑わっている。
出展事業者は12団体。HAROiDやマルチスクリーン型放送研究会などの常連組に。今年はフォトロン、Jストリームなどが加わった。
■HAROiDがスマートスピーカーを使った「HAROiD Note」を出展
開場した午前10時から展示コーナーには多くの人が来場し。各ブースで説明を熱心に聞き入っていた。放送機器展であるInterBEEとしては異彩を放ってきたネットサービスなどの展示だが。今年はもはや溶け込んでいる感がある。
毎年新しいサービスを披露するHAROiDは、いま話題のスマートスピーカーを使ってテレビCMの価値を高める「HAROiD Note」を展示し。注目を集めていた。
■電通とビデオリサーチが新しい考え方の視聴分析をプレゼン
初日に行われたセッションは基調講演を含めて4つ。まず最初は電通とビデオリサーチにより、新しい考え方の視聴分析がプレゼンテーションされた。
中でも、ビデオリサーチの若手研究者・渡辺庸人氏が発表した「ソーシャル・シークエンス・アナリシス」の手法は。人びとの生活行動とメディア接触を関連付けながら分析するもの。これまでにない切り口の分析で見えてきた人びとのメディア行動の姿に、来場者は新鮮な驚きを感じたようだった。
■キー局担当者が配信サービスで熱を帯びた討論
13時からは別会場・国際会議場でINTER BEE CONNECTEDの基調講演として「配信新時代〜キー局とプラットフォーム」がワイズメディア・塚本幹夫氏をモデレーターに行われた(トップ写真)。
毎年。各キー局の配信サービスをテーマにしたセッションがCONNECTEDの目玉として行われてきたが。今回は各局が直接間接に運営に関わる動画プラットフォームを題材にディスカッションされた。いつにもまして各局代表者が熱を帯びたプレゼンテーションを展開し。時間も30分押した長丁場のセッションとなった。
■シャープが最新スマートテレビをデモ
続いて。本会場に戻って行われたのがスマートテレビの最新動向を題材にしたセッション。シャープで企画開発に従事する松本融氏がちょうど11月に発売されたばかりの最新のスマートテレビを持ち込み。そのデモンストレーションを軸にしたディスカッションを展開した。プロジェクターに映し出された最新のサービスに。会場の放送関係者からどよめきが漏れていた。
■ケーブルIDの鍵は他事業者との連携・協力
最後は、ケーブルテレビ関係者によるセッションで。業界として今年取り組みはじめた「ケーブルID」を軸にしたディスカッション。ケーブルテレビ業界独自のIDを具体的にどう使い浸透させるかが議論された。その鍵は。他の事業者とどう連携し協力しあうかであることが見えてきた。
INTER BEE CONNECTEDの「CONNECT」は、もちろんネットとのつながり、ビジネスとのつながりを意味したネーミングだ。そのテーマが今年はますます強まり。さらに他の事業者とのつながり、視聴者とのつながりへも広がっていることがそれぞれのセッションから共通テーマのように見えてきた。残りの二日間。どのような「CONNECT」が議論や展示から出てくるか。注目していきたい。
ネットサービスなどの展示が定着してきた展示コーナー
電通とビデオリサーチにより、新しい考え方の視聴分析がプレゼンテーションされた
スマートテレビの最新動向を題材にしたセッション
業界として今年取り組みはじめた「ケーブルID」を軸にしたディスカッションも