【NAB Show 2011】ナックイメージテクノロジー HDハイスピードカメラ「ハイモーションII」を発表
2011.5.30 UP
ナックイメージテクノロジーは、開発中のHDハイスピードカメラ「ハイモーションII」を展示した。エミー賞を受賞した「ハイモーション」に続くもので、撮影コマ数は最大600から1000フレーム/秒まで向上。感度は開発を進めているが、「現行のハイモーションよりも4倍の明るさを目指している」(同社)という。
また、映像を処理するハードおよびソフトウエア部分に、池上通信機の技術開発協力を得て画質を向上。フリッカー抑制機能も搭載した。撮像素子などは、ハイモーション同様のフルHDインチ3板式CMOSとB4マウント方式を使用する。
HD-SDI出力は、ライブ出力とリプレイ、モニター用の3系統。スロー映像再生中のハイスピード収録が可能になるほか、モニター出力のキャラクターを、カメラオペレーター、VE、スローオペレーター用にそれぞれ設定できるなど運用のしやすさを重視した。
またスローやリプレーで使用するEVS製コントローラーとサーバーに対応。3D撮影に必要な同期撮影・再生、フルリモート制御などの機能も搭載する。メモリーは従来の2倍となる96ギガバイト。600フレーム/秒で撮影する際、約44秒の録画が可能となる。
説明員によると、「海外の放送局はスポーツ中継に力を入れているため、展示に対する反応がよい」という。2012年1月に2400万円で発売する予定。初年度販売目標は100台。