【IBC2009】H.264 SVC用 コーデックソフトをデモ
2009.9.24 UP
NTTは、IBCブースでH.264の拡張規格であるSVC(スケーラブル・ビデオ・コーディング)用のコーデックソフトをデモした。
SVCは、2007年に標準化されたもの。NTTは、これに基づいたソフトを開発。
SVCは、階層的な符号化を行うことで、例えば、同じ信号からHDの映像とSDの映像を取り出すことができるといったことが可能。今回のデモでは、SVCの階層的符号化の機能をエラー耐性に利用。
AVCは、回線を使って映像を伝送すると、パケットロスが起きると絵が崩れたり、誤り訂正をしても映像がフリーズすることがあるが、SVCでは、低解像度の映像をNGNなどを用いて常にパケットロスのない状態で送ることで、高画質映像のパケットロスがあっても、低解像度の映像をもとに映像を継続的に流すことができる。
これによって、映像のフリーズや画像の崩れなどが起きない伝送が可能となる。IPTVでの3スクリーンサービスでの利用のほか、双方向のテレビ会議での利用を想定している。