【NAB Show 2017】プレスコンファレンスにより各社が新製品など発表
2017.4.26 UP
AVID Mediacentralの説明
6月に発売予定の新カメラ。シルエットで影だけを見せた
ソニーが開発した記録フォーマットXON。
4月24日から開催したNAB Show2017。開催を前にした22日、23日には、AVID、パナソニック、ソニーから新製品などについてのプレス向け発表会が開催された。クラウドによる制作環境の効率化、HDRに対応した映像制作ワークフローなど、新たな方向性を予感させる発表会となった。(上写真は、Aid Connect 2017で登壇したマイクロソフトのクラウド・アンド・エンタープライズグループ エグゼクティブ・バイス・プレジデント、スコット・ガスリー氏)
NAB Show 2017開催に先立つ4月22日、AVIDテクノロジーは、Avidカスタマー・アソシエーション(ACA)の定例会合、Avid Connect 2017を開催。
Pro tools first に続いて期待されていたMedia Composer firstが今回、いよいよ6月に発売するという。
また、Microsoftとの間で戦略的な協力関係を結んだと発表。AVIDは、クラウド・ホスティング・プラットフォームとして、マイクロソフトのAzureを使用し、Avid MediaCentralプラットフォームによる、SaaS、PaaSの開発を進めていく。
パナソニックは、 4月23日、NAB会場で開催したプレス発表会において、同社のグループ全体のB2Bソリューション事業の新体制として設立した新しい社内分社コネクティッドソリューションズ社の事業領域などについて説明。新たに設立したメディアエンターテインメント事業部では、映像音響関連のコア商材と先進技術を強みとし、テーマパーク、スタジアムなどのエンターテインメント業界向けに新たな感動体験を提供していくとし、これまでの取り組みを紹介した。
発表会ではまた、P2メモリーカードドライブ「AU-XPD3」や、リアルタイムに映像スティッチングをする360度4Kカメラなど、NAB Showで出展する新製品を紹介。さらに、NABでは出展しないが、今年秋発売予定の低価格で小型軽量なデジタルシネマカメラを紹介した。
ソニーは、業務用映像機器部門を担当する新会社、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社としては初のNAB Showとなる。
プレス発表会では、「Beyond Definition」をテーマに掲げ、次世代放送へ向けた、 4K、ハイダイナミックレンジ(HDR)、IPライブ伝送などに対応した新製品を紹介した。
ライブ中継では、4K HDR映像制作ソリューションに加えてHD画質でのHDR映像制作ソリューションを新たに導入。このほか、HDR制作にかかる時間を短縮する「インスタントHDRワークフロー」を、また、ハイエンド分野では、ソニー独自開発の記録フォーマット X-OCNをNABでは正式に初出展し、『PMW-F55』での運用を提案し、AXS メモリーカードリー ダー『AXS-AR1』や有機 EL ビューファインダー『DVF-EL200』を発表。
さらに、クラウドサービス活用ソリューションとして、メディア変換サービスを提案、取材カムコーダーと連携をするクラウドサービス“XDCAM Air”を発表した。
AVID Mediacentralの説明
6月に発売予定の新カメラ。シルエットで影だけを見せた
ソニーが開発した記録フォーマットXON。