【Inter BEE 2011】ローランド ライブミキシングコンソールのフラグシップモデル V-Mixer M-480を出展
2011.11.18 UP
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ローランドは、9月に発表した6チャンネルの同時録音に対応したポータブルレコーダー「R-26」と4月に発表したデジタルコンソールV-Mixerの次代フラッグシップ・モデルLive Mixing Console「M-480」を展示・紹介した。
■ 異なる指向性を持った2種類の独立マイクと2系統の外部マイクを加えた6チャンネルの同時録音に対応
ポータブルレコーダー「R-26」は、指向性と無指向性の2種類のマイクを独立して搭載し、さらに2系統の外部マイクを加えた6チャンネルの同時録音に対応したプロ仕様のポータブル・レコーダーだ。最大24ビット/96kHzのリニアPCM録音への対応や各入力の干渉を抑える新開発のアナログ回路「IARC」の採用による高音質設計になっているという。さらに、録音ミスを防ぐAUTO-SENSやタッチパネルのディスプレイを搭載していおり、操作性も向上しているという。なお、PCとはUSBケーブルで接続できる。
RSG営業部マーケティンググループ担当課長の神園朋之氏は、新製品の「R-26」の特徴について、「両サイドに無指向性マイクを2つ、真中に単一指向性マイクを90度のXY方式で搭載、さらに下部にはXLR(キャノン)コネクタ端子の画部マイク入力を2系統搭載することで、例えば、PA OUT2系統をキャノンで外部入力し、搭載している2種類の独立マイクで観客や周囲の音を収録することで、臨場感+音質のクオリティを確保できる」と説明した。
■ 48ch入力/6ステレオ・リターン、24フェーダの-Mixerの次代フラッグシップ・モデル「M-480」を展示
Live Mixing Console「M-480」は、48ch入力/6ステレオ・リターン、メインLCR出力、16AUXと8マトリクスのミックス・キャパシティを持ったデジタルコンスールである。すべての入力チャンネルに4バンド・フル・パラメトリックEQ/ゲート/コンプレッサー、6系統のマルチエフェクトと12系統のグラフィックEQ(イコライザ)を搭載し、すべての入出力チャンネルにディレイを装備している。また、ローランドが独自に開発した汎用のイーサネットをベースのデジタル・オーディオ伝送テクノロジーREAC(Roland Ethernet Audio Communication:リアック)により、CAT5eケーブルを用いて複数のコンポーネントを接続でき、最大40チャンネル双方向の24ビット非圧縮オーディオ・データ、レベル情報、各種コントロール・データを伝送することができるという。
48ch入力に対してフェーダが24本しかないが、1〜24と25〜48を切り替えて使用することができるという。また、よく利用する分をマスター面として表側に操作を持ってくることもできる。「ユーザーレイヤというレイヤを持っており、よく利用するIN/OUT分を24フェーダに割り振ることができる」と神園氏は説明した。また、1つのフェーダに複数の入力をセットすることができるため、「1つのフェーダの上げ下げで、複数の入力をコントロールすることができる(同氏)」と説明した。なお、2台のM-480をデジタルでカスケード接続することで最大96ch入力まで拡張が可能だ。
■ 高音質録音が可能な48トラック・レコーダー/プレイヤー「R-1000」を出展
ローランドでは、独自技術「REAC」を用いた業務用音響機器の新たなラインアップとして、9月に発売を開始した高音質録音が可能な48トラック・レコーダー/プレイヤー「R-1000」を出展した。「R-1000」は、コンピューターを使用せず、単体で最大48トラックの収録が行えるスタンドアローン・レコーダーで、収録データは、Broadcast WAVフォーマット(BWF)でリムーバブルHDDに記録(500GBの容量で最大約20時間)されるため、DAWとの連携もスムーズにできるという。特長は、「REAC」ボードを4系統搭載し、V-MixerのREACポートと接続すると、「V-Mixerに入力された最大40chの音声がそのままR-1000にレコーディングできる(同氏)」という。また、用途としては、レコーディング・システム以外に、コンサートSRの現場でサウンド・チェックに利用することが出いるという。
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