【Inter BEE 2011】逗子・葉山コミュニティ放送 米RCS社製番組自動送出システム「Zetta」を紹介

2011.11.21 UP

番組放送自動化システムの展示

番組放送自動化システムの展示

 逗子・葉山コミュニティ放送は湘南地域のコミュニティ放送局「SHONAN BEACH FM」で運用しているRCS社の番組放送自動化システムを展示している。このシステムを使えば、24時間の完全無人運用も可能になるという。ブースの一角では、このシステムを使い、実際にSHONAN BEACH FMの公開生放送を行っている。


■楽曲の選択、編成、配信を自動化

 番組放送自動化システムは、楽曲スケジューラ「GSelector」、放送音源自動生成ソフト「Zetta」などで構成される。
 あらかじめ楽曲の属性情報やカテゴリを登録しておけば、楽曲の選択、編成、配信までを自動化できる。1時間の音楽番組なら、楽曲の選択から編成までを15秒程度で行えるという。ボイストラックを作っておけば、24時間の完全無人運用も可能だ。
 楽曲の選択に関しては、同じ番組内で同一アルバム、同一アーティストの曲は使わないなどの条件を設定できる。選択された楽曲をチェックし、人があとから編成を変えることも可能だ。
 使用した楽曲については、Excelデータで出力することができる。著作権等権利団体が要求する全曲レポートも容易に作成でき、著作権管理業務の効率化にもつながる。
 SHONAN BEACH FMでは、このシステムを使い、少人数編成の番組作りを実践している。ニュースや交通情報など一部の番組を除き、基本的に通常番組はパーソナリティ一人で対応しているという。


■ブースの一角をスタジオにしてパーソナリティ一人で放送

 実際の運用の様子を紹介するため、ブースの一角では江刺家愛さんがパーソナリティを務めるSHONAN BEACH FMの公開生放送を行っている。パーソナリティがシステムを操作し、音楽とトークを交えた放送を展開する。会場で行っている公開放送をネットワーク配信し、地元局でオンエアする仕組みだ。
 番組放送自動化システムを使えば、ディレクターやエンジニアがいなくても、コミュニティ放送を展開できる。番組作りの準備作業も省力化でき、大幅なコスト削減効果が期待できるという。
 RCS社のシステムは全世界20カ国以上で9000以上のラジオ局、ケーブルTV、衛星放送、インターネット放送に採用されている。国内ではRCS社のソフトウエアシステムの代理店である有限会社ARTECH(神奈川県三浦郡葉山町)を通じて販売する。コミュニティ放送局向けに特別価格のリース契約も用意しているという。

番組放送自動化システムの展示

番組放送自動化システムの展示

#interbee2019

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