Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

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Event Report 2025.06.10 UP

【Hollywood Report】Cine Gear Expo 2025がLAにて開催される

鍋 潤太郎 / Inter BEEニュースセンター

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画像:6月7日(土)は、午前は曇り空で涼しかったが、午後からは晴天の真夏日となった。

〇はじめに

6月6日(金)~7日(土)の2日間に渡り、LAでCine Gear Expo 2025が開催された。Cine Gear ExpoはLA、アトランタ、NYと全米3箇所で開催されるが、今年3月に予定されていたNYはLAの山火事の影響で延期、6月が今回のLA、そして来る10月にアトランタが予定されている。

今年のLA会場はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスタジオロットが選ばれた。折しも、先日の本欄でユニバーサル・スタジオでのファン・フェストの模様をお伝えしたばかりだが、偶然ながらも全く同じ場所、スタジオロットにあるオープンセットでの開催となった。

普段は立ち入る事が出来ない、ユニバーサル・スタジオのオープンセット。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の撮影でも使用された時計塔のセット付近での機材展示は、なかなか興味深いものがあった。

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画像:今年の会場はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスタジオロット

〇Cine Gear Expoとは

Cine Gear Expoは、映画撮影業界のコンベンションである。撮影機材や照明機材の展示あり、マスタークラスあり、フィルム・コンペティションあり、と様々なイベントが2日間に渡って開催された。
今年のプレゼンテーションのラインナップの中には、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作などで知られる撮影監督ディーン・カンディ氏のプレゼンテーションなどが含まれていた。

Cine Gear Expoは、チケットを購入すれば、映像のアマ・プロ問わず入場が可能である。

一般チケットは $75.00。また、パーティ等への入場が出来る等の特典が付いたVIPチケットは$175だそう。

ホームページには、「Cine Gear Expo LAは、クリエイティブな職種の方、技術者の方、そしてビジネス・プロフェッショナルが集い、アイデアを共有し、新たな関係を築き、永続的なコラボレーションを生み出す場です。将来フィルムメイカーを目指す方、業界のベテラン、テクノロジー愛好家など、どなたでもご参加いただけます。映画コミュニティの情熱と献身を称えるイベントです。」と紹介されていた。

〇Exhibitsフォトレポート

さて、Cine Gear Expの中で目玉となるのが、撮影機材&照明機材を展示する機器展/Exhibitsであろう。ここには、撮影機材のみならず、カチンコやスモークマシンまで、日ごろのプロダクションの中で必要な広範囲のアイテムの展示を見る事が出来て、楽しい。日本企業の出展もあり、会場のあちらこちらで日本語が聞こえてきたのが印象的でもあった。

それでは、今年の模様をフォトレポートの形でお届けしよう。

ちなみに、筆者はVFX専門のジャーナリストなので、着目点および興味の対象がど~してもVFX系に偏りがちになってしまうので、そちらはどうかご容赦頂ければと思う。

その観点で、文字レポートが不足がちな情報は、これらの写真から読み取って頂ければ幸いである。

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画像:スタジオ施設への入場に際しては、空港並のセキュリティーチェックがある。
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画像:パーキングに車を停めて、オープンセット方面へと移動。スタジオ内は広大なので、徒歩だと10~15分くらいの距離がある。まずは、日ごろ俳優さんやクルーが出入りするゲート2の内側を横断してスタジオロット方面へ。ゲート上には「コムキャストNBCユニバーサル」の文字が読める。
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画像:ユニバーサル・スタジオ敷地内は、随所で歴史と伝統が感じられる。徒歩で移動中に見掛けた「ヒッチコック・ミキシングステージ」の標識
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画像:TEDがビール片手にお出迎え(笑)
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画像:オープンセットに到着。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の時計塔のセット前には、Cine Gear Expoゲスト用の仮設バーが用意されていた。この場所で一杯できるのは、とても不思議な気分であった(笑)
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画像:MARK ROBERTS MOTION CONTROL社のブースでは、モーションコントロール・カメラの実演が行われていた。
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画像:TIFFENブースにおけるステディカムの実演

〇富士フィルムのブースでは、FUJINONレンズ各種が展示されていた

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画像:こちらは箱型レンズHZK25-1000
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画像:「ロボカップ」(笑)という洒落の効いたブランド名の、ドリンク・ホルダー
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画像:ドローンから車載カメラまでをカバーするASCENDのブース。様々な映画での使用実績があるという。
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画像:ARRIのカメラを8台搭載し360度映像が撮影可能なリグ
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画像:お馴染みREDカメラ
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Cine Gear Expo会場横を、時折スタジオ・ツアーの連結トラムが通り過ぎていく。
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画像:スモークマシンや泡雪マシンを実演展示するAntari
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画像:人目を引く、Motion ImpossibleのMAGTRAXの行進。近寄ってみるとARRI TRINITY2を搭載していた。
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画像:Leicaはレーザースキャナーを展示
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画像:キャノンのブース 今年のイチオシはEOS C400EOS C80
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画像:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の時計塔セットの横にブースを構えていたSISU Cinema Roboticsは、ブースを訪れたゲストに同作のパロディTシャツを配布していた。何気にカッコ良い(笑)
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画像:運転席をグルリと周回可能filmotechnicのArcCam
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画像:いつでもどこでも電源供給Deploy Power Energy
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画像:お~‼デロリアン!流石はユニバーサル・スタジオ
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画像:せっかくなので運転席のアップも
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画像:ソニーのブースにて。ソニーのカメラで撮影された作品の数々。
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画像:こちらもソニーのブース。デジタルシネマカメラ VENICE 2BURANO の展示などに加え、ドラマ「将軍」風な撮影現場の実演デモなどが行われていた。
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画像:ARRIブースでは、ALEXA35TRINITY2、ARTEMIS2、各種レンズを展示
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黄色の目立つTシャツでのデモが人気を呼び、多くのゲストから声を掛けられていたEasyrig。音声マイクと重たいブームポールを支える体の負担を軽減。聞けば、スウェーデンの企業で、日本でも三和映材社から購入可能だそう。
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画像:このリグを装着すれば、重たいマイクブームポールも楽々?
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画像:オンラインで1個からオーダー可能で、価格帯も$86~115と、さほど高くない。 一定数以上をオーダーすると、割引き価格が適用されるそう。カスタムメイドの🎬を作ってくれるSYNC SLATES
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画像:……謎だ(笑)

…以上、駆け足でご紹介したCine Gear Expo LA 2025のフォトレポートであるが、少しでも会場の熱気や楽しさが、皆様にお伝え出来れば幸いである。

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