【Hollywood Report】Cine Gear Expo 2025がLAにて開催される
鍋 潤太郎 / Inter BEEニュースセンター

〇はじめに
6月6日(金)~7日(土)の2日間に渡り、LAでCine Gear Expo 2025が開催された。Cine Gear ExpoはLA、アトランタ、NYと全米3箇所で開催されるが、今年3月に予定されていたNYはLAの山火事の影響で延期、6月が今回のLA、そして来る10月にアトランタが予定されている。
今年のLA会場はユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのスタジオロットが選ばれた。折しも、先日の本欄でユニバーサル・スタジオでのファン・フェストの模様をお伝えしたばかりだが、偶然ながらも全く同じ場所、スタジオロットにあるオープンセットでの開催となった。
普段は立ち入る事が出来ない、ユニバーサル・スタジオのオープンセット。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の撮影でも使用された時計塔のセット付近での機材展示は、なかなか興味深いものがあった。

〇Cine Gear Expoとは
Cine Gear Expoは、映画撮影業界のコンベンションである。撮影機材や照明機材の展示あり、マスタークラスあり、フィルム・コンペティションあり、と様々なイベントが2日間に渡って開催された。
今年のプレゼンテーションのラインナップの中には、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作などで知られる撮影監督ディーン・カンディ氏のプレゼンテーションなどが含まれていた。
Cine Gear Expoは、チケットを購入すれば、映像のアマ・プロ問わず入場が可能である。
一般チケットは $75.00。また、パーティ等への入場が出来る等の特典が付いたVIPチケットは$175だそう。
ホームページには、「Cine Gear Expo LAは、クリエイティブな職種の方、技術者の方、そしてビジネス・プロフェッショナルが集い、アイデアを共有し、新たな関係を築き、永続的なコラボレーションを生み出す場です。将来フィルムメイカーを目指す方、業界のベテラン、テクノロジー愛好家など、どなたでもご参加いただけます。映画コミュニティの情熱と献身を称えるイベントです。」と紹介されていた。
〇Exhibitsフォトレポート
さて、Cine Gear Expの中で目玉となるのが、撮影機材&照明機材を展示する機器展/Exhibitsであろう。ここには、撮影機材のみならず、カチンコやスモークマシンまで、日ごろのプロダクションの中で必要な広範囲のアイテムの展示を見る事が出来て、楽しい。日本企業の出展もあり、会場のあちらこちらで日本語が聞こえてきたのが印象的でもあった。
それでは、今年の模様をフォトレポートの形でお届けしよう。
ちなみに、筆者はVFX専門のジャーナリストなので、着目点および興味の対象がど~してもVFX系に偏りがちになってしまうので、そちらはどうかご容赦頂ければと思う。
その観点で、文字レポートが不足がちな情報は、これらの写真から読み取って頂ければ幸いである。







〇富士フィルムのブースでは、FUJINONレンズ各種が展示されていた





























…以上、駆け足でご紹介したCine Gear Expo LA 2025のフォトレポートであるが、少しでも会場の熱気や楽しさが、皆様にお伝え出来れば幸いである。