Inter BEE 2021

キャプション
映像制作/放送関連機材 2021.10.15 UP

【NEWS】パナソニック ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラLUMIX BOX「DC-BS1H」を発売

IMG
LUMIX BOX「DC-BS1H」

パナソニックは、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX「DC-BS1H」を12月16日より発売する。
既存のBGH1(マイクロフォーサーズ)に加え、LUMIX BOXシリーズの新製品。小型で機動力のあるボックススタイルのボディに映像制作に特化した機能を凝縮し、映像制作の現場で求められる幅広い撮影スタイルに対応する。BS1HとBGH1は概ね同等レベルのサイズとインタフェースのため、周辺の接続機器や電源供給の共用が容易。BS1Hは、Fnボタンとロックスイッチが追加している。

■有効画素数24.2M CMOSセンサーを採用

IMG

ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の動画性能を継承し、LUMIX BOXシリーズ両機種とも同社製シネマカメラの映像ルック「VARICAM Look」を追求した広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutに対応している。これにより、同社製シネマカメラと組み合わせた際のグレーディングが容易。ポストプロダクションの際にはV-Logに対応したフルサイズ一眼カメラ LUMIX Sシリーズや、当社製シネマカメラ「VARICAM」、V-Log Lに対応した「LUMIX BGH1」などのLUMIX Gシリーズで撮影した動画と組み合わせて、一貫した絵作りの映像編集ができる。

IMG

高感度に優れた有効画素数24.2M CMOSセンサーを採用し、低照度環境下でも美しい描写を実現している。1画素ごとに専用回路を2系統備えた「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載。ノイズが増幅してしまう高ISO感度設定時に「低ISO感度回路」から「低ノイズ・高ISO感度回路」に切り換えることで、ノイズを抑えたより自然で美しい静止画・動画記録が可能になっている。常用の最高ISO感度はISO51200、拡張ISO感度はISO204800を実現し、撮影範囲の可能性を広げる。

■豊富な動画記録モード

IMG

6K24p 10 bit(Full)/5.9K30p 10 bit (Full)/Cinema4K60p 10 bit(S35)などの豊富な動画記録モードを持つ。HDMI経由での動画RAWデータ出力(最大5.9K)に対応するなど、様々な動画フォーマットに対応する。市販のシネマカメラやミラーレス一眼と組み合わせた際も、HDMIから出力した動画RAWデータを他社製の対応レコーダーで記録することにより、自由度の高いカラーコレクション・カラーグレーディングが可能。

ATOMOS社製「Ninja V」、Blackmagic Design社製「Blackmagic Video Assist 12G HDR」モニター/レコーダーへ5.9K 30pや4K(17:9)60pなどの動画RAWデータの出力が可能。動画RAWデータ出力により、ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWを「Ninja V」で、Blackmagic RAWを「Blackmagic Video Assist 12G HDR」で記録できる。

■豊富な入出力のインタフェース

IMG

撮影現場に合わせて自在にカスタムできるため、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信も可能。
ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインタフェースを搭載。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応している。

IMG

LAN端子を用いて、最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング、パソコンからの複数台制御(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能。パソコン専用ソフト「LUMIX Tether for Multicam」をインストールすることでカメラを制御する。

最大4K60p 50 Mbpsの有線IPストリーミング(RTP/RTSP)を活用したライブ配信が可能。HDMIやSDIからの映像出力に709LUTやカスタムLUT(.vlt)を適用できるので、絵作りにこだわったシネマティックなライブ配信を行える。

■記録時間無制限を実現

撮影用途に合わせて2基のSDカードスロットを搭載し、容量がいっぱいになった際に1枚目から2枚目のSDメモリーカードへスイッチする「リレー記録」、2つのSDメモリーカードで同時に記録する「バックアップ記録」等の設定が可能。高精度な放熱シミュレーションと放熱ファンを搭載した放熱構造により、すべての動画記録モードにおいて、動作保証温度内における記録時間無制限を実現した。長時間撮影を可能にすることで30分を超えるノーカット撮影やドキュメンタリー撮影などにも対応する。

AI分野の先進技術であるディープラーニングを応用した自動認識のアルゴリズムに、人体の「頭部認識」を加えることで、人物に対するAF追従性能を強化したリアルタイム認識AFを搭載している。動く被写体や、人物の顔が隠れてしまうようなシーンでも、頭部と人体の位置やサイズ、画角により撮影意図をカメラが自動で判別し、背景抜けを抑えながらフォーカスし続ける。

人の顔と瞳を検知し、自動でピントを合わせる「顔・瞳認識AF」も「頭部認識」により、遠くの小さな顔も認識し続けることが可能。強化された「人体認識AF」と「顔・瞳認識AF」の組み合わせで、人物へのより高精度なAF追従を実現している。また「動物認識AF」も搭載し、鳥、イヌ科、ネコ科の動物に対しても高いフォーカス性能を発揮する。

  1. 記事一覧へ