【NEWS】JEITA 新年賀詞交歓会が開催 梶山経産大臣「情報通信インフラの整備を推進」
2020年1月7日、一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は新年賀詞交歓会を東京・芝のホテルで開催した。
冒頭、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)代表理事/会長の遠藤信博氏(日本電気株式会社 取締役会長)が登壇し新年の挨拶を述べ、続いて、田川博己副会長(JTB 代表取締役会長)が乾杯の音頭をとり開会。会の途中、公務の時間を割いて、梶山弘志経済産業大臣が来賓として挨拶した。
遠藤会長は、2019年のラグビー・ワールドカップの日本の活躍や旭化成名誉フェローの吉野彰氏のノーベル化学賞の受賞などを挙げ、「今年のTOKYO 2020につながる良い年だった」とし、また「Society 5.0に向けた動きの加速を感じられる1年だった」と昨年を振り返った。そして、会場の会員各社、関係者に向け、「デジタル・トランスフォーメーション、Society 5.0の実現を支えるのは、まさに我々の電子情報産業にほかならない。未来の日本、世界のために、業界を越えてより連携をしていこうではないか」と述べ、「事業環境の整備や、市場創出を全力で後押しすることで、各会員企業のますますの発展に貢献したい」と抱負を語った。
続いて、乾杯の挨拶に立った田川博己副会長は、日本が技術立国として新しい技術や新しい生活の機能を深め、豊かになってきたように、今、新しい技術がさらに導入されようとしているが、それを「何のために使っていくのかが大きな課題」であると指摘。その新しい技術を有効に使うための手段として、Society 5.0と5Gが大きな役割を担うとし、サービス財の代表として参画しているJTBとして、「ぜひ共同で協力し、新しいものをつくりだす、そういう世の中を2020を機にスタートしたい。そういう願いをもとに乾杯したい」と呼びかけ、乾杯の音頭をとった。
梶山経産大臣は、 前回の東京オリンピックでは、31のプロジェクトが世界銀行の支援で実施され、発電所、製鉄所など、今の成長を支える土台がこの時期にできたとし、「再び、東京で開催されるオリンピックを前に、先進技術でさまざまな課題に挑戦するSociety 5.0のもとに、新たなイノベーションを生み出すためには、従来のインフラではなく、新たなインフラ、情報通信インフラをしっかり整備することが大変重要なことと感じている」と述べた。
また、「世界は今、第四次産業革命と呼ばれるこれまでにない大きな変化に直面している。日本では、5Gサービスがいよいよ商用開始する。自動運転、遠隔医療に用いられる5Gインフラは、社会を一変させる可能性を持つ、新たなフロンティア。みなさまの技術が新たなフロンティアを切り拓いていくことを確信している」とし、「経済産業省も、みなさまとともに、これまでの発想にとらわれない、大胆な取り組みを強力に進め、第一の矢、第二の矢に続く、第三の矢の成果を出すに相応しい年であると思っている」と意欲を示した。
以下は各氏の講演要旨。