映像制作/放送関連機材
2021.11.05 UP
【出展者直前取材】高周波伝送のスタック電子がC型ラジオマイクを新たに開発〜全国から集まる皆さんにデモを体感してほしい〜
幕張で、また会いましょう。
2年ぶりの幕張でのリアル開催を前に、出展者の直前の様子を担当者の声とともにお伝えする【出展者直前取材】。高周波伝送技術のスタック電子に取材した。
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幕張で、また会いましょう。
2年ぶりの幕張でのリアル開催を前に、出展者の直前の様子を担当者の声とともにお伝えする【出展者直前取材】。高周波伝送技術のスタック電子に取材した。
スタック電子といえば、高周波伝送の技術で高く評価されてきた1971年創業のメーカーだ。放送業界のみならず、交通機関の伝送システムや防災無線システムなど、様々な分野の高周波伝送を支えてきた。言ってみれば、アンテナと無線機の間の伝送処理に関わるあらゆる製品を開発している。そんなスタック電子が今年のInter BEEでメインに展示したいのが、新たに開発したC型ラジオマイクだ。C型は規格が決められていることもあり、性能に差をつけにくかった。ラジオマイクはアナログの技術だが、遅延が少なく音質がいいなどの利点もある。スタック電子の高周波技術とマッチすることで、高性能化を期待する声があった。それに応えるべく数年間かけて開発に取り組み、これまでより一段と遠くに音声を届けられるようになった。今回のInter BEEが初のお披露目の場になる。
もうひとつの推しが光ケーブルを使ったワイヤレスシステムだ。これまでのワイヤレスシステムではアンテナと受信機の距離が遠いと、信号の減衰による受信感度の劣化が起きていた。アンテナと受信機間に光変換ボックスを使うことで、ほとんど減衰せず信号を届けることができる。ドラマの撮影を遠隔でモニターする際やイベントの音声をマスター室で操作する際など、ワイヤレスシステムの現場での利用は増えているが、光変換ボックスの導入でクオリティを損なうことなく作業ができる。
これらのスタック電子の技術の高さは、実際に触れてこそわかるものだ。ぜひ幕張で実感してもらいたい。
技術開発部主幹の有田保浩氏にInter BEE出展についても聞いた。スタック電子は今年で創業50年のメーカーだが、Inter BEEに出展するようになったのは実は数年前からだ。それまではマイクロウェーブ展という、高周波技術専門の展示会に出展してきた。放送業界がより重要になってきたためInter BEEに出展するようになり、全国の放送局や関係者が集まる場として、非常に重要性を感じていると言う。「私たちの製品は、使って感じてもらうことが大事です。重いとか軽いとか、操作しやすいかなど、実際に触れてもらうことで導入をご判断いただけます。みなさんが全国から集まって来られる場は他にはありません。年に一度の重要な展示会と考えています。」性能に自信があり、操作性も十分に精査した製品だからこそ、実際に触れてもらえば良さが伝わるということだろう。
重要視するようになってきたInter BEEへの、久々のリアル出展に社内も沸いている。「触っていただくことが大事なので、実は昨年はオンライン出展を断念しました。だから今年はまったくの2年ぶりの出展。毎年Inter BEEでの発表をひとつの目標にしてきたので、2年分の成果がたまっている状態です。ここ数年出してきたものをすべて見ていただこうとみんな張り切っています。幕張で久しぶりに皆さんとお会いできるのが楽しみです。」そんな言葉から、強い意気込みが伝わってくる。この取材についても、製品を並べて万全の準備をしてもらったようだ。スタック電子の情熱に、みなさんも幕張で触れてもらえればと思う。
幕張で、また会いましょう。スタック電子も、幕張であなたを待っています。