Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

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映像制作/放送関連機材 2019.11.07 UP

【Inter BEE 2019】世界82言語の字幕・吹き替えサービスを展開するIyuno クラウドベースの字幕制作・プロジェクト管理システム「MSX」をデモ

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Iyunoは今年10月には欧州を中心にローカライゼーション事業を展開していたBTI Studiosと合併。現在、世界30カ国に支社を持ち、世界で82の言語の字幕・吹替サービスを提供する世界最大規模のメディアローカライゼーション企業だ

 Iyuno Media Group(アイユノ・メディア・グループ)は11月13日(水)から15日(金)までの3日間、幕張メッセで開催するInter BEE 2019に出展する(映像制作/放送関連機材部門 / ホール4 / 小間番号4102)。
 
 Iyunoは、世界で82の言語の字幕・吹替サービスを提供する世界最大規模のメディアローカライゼーション企業だ。これまで世界各国のドラマ、映画のアジア諸国におけるローカライゼーションを手掛けつつ事業を拡大してきた中で、今年10月には欧州を中心にローカライゼーション事業を展開していたBTI Studiosと合併。現在、世界30カ国に支社を持つ。
 
 「ローカライゼーション」とは、コンテンツの国際展開を実施する際、それぞれのマーケットに向けた言語を吹き替え、あるいは文字スーパーで表示する言語対応と共に、各地域の文化、法律にあわせた映像表現の補正を行うもの。Iyunoでは、字幕・吹き替えサービスとともに、各地域の拠点スタッフを通じ、文化や法規制、国民性なども含めたアドバイスを提供しているという。
 
 さらに、同社と提携関係にあるLYD社を介したコンテンツの海外展開までを一貫して請け負うことが可能。LYDは、韓国のディストリビューターで、IP(知財)、テレビ番組、映画コンテンツを海外販売するノウハウを持つ。
 
 大手映画制作会社をはじめとするコンテンツホルダーやテレビ局、OTT事業者などへサービスを提供している。日本法人は3年前から活動を開始し、2018年には旧東京テレビセンターの事業譲受を経て、浜町のスタジオ施設内に東京オフィスを開設。同施設のポストプロダクション機能を活かして、字幕吹替制作からポストプロダクション全般を展開している。
 
 Inter BEEでは、自社開発の制作管理クラウドシステム「MSX」を出展する。ブースではまた、Iyunoのサービス内容やワークフローなどとともに、世界のローカライゼーション業界の現状を紹介する予定だ。
 
Inter BEE 2019は、公式Webサイトで⼊場事前登録受付中。
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制作管理クラウドシステム「MSX」クラウドにより高いセキュリティを確保し、作業を大幅に効率化

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制作管理クラウドシステム「MSX」のインタフェース

 出展予定の制作管理クラウドシステム「MSX」は、作業中の動画や字幕をストリーミング再生で確認しながら、インターネットブラウザ上で作業を行うことができるシステム。クラウド上で書き起こし・翻訳・QCなどすべての工程が完結することにより、素材搬入・納品物送信などの待機時間削減や複数人同時作業による効率化を実現する。
 
 具体的には、クラウド上にアップロードしたコンテンツをもとに、言語を挿入するシーンをタイムコードで切り分け、表形式のタイムライン上に並べ、翻訳者が同じ画面を見ながら翻訳テキストを挿入していく。
 挿入したテキストはそれぞれ、擬似的にテキストデータとして映像に重ねた形でプレイバックできるため、パートごとに確認・修正が可能だ。
 
 クラウド上で作業をするため、複数の翻訳者、ディレクターが同じ画面を共有できるとともに、作業データをローカルドライブに保存することがないため、高いコンテンツセキュリティを保てる点が大きな利点といえる。
 Iyunoでは、MSXを実際の業務の進行・管理で使用しているほか、今後は翻訳学校などへシステムを提供していくという。
 会場ではプロジェクト管理用クラウドシステムMSXでサンプルプロジェクトへ接続し、字幕制作業務の実演を行う予定。

ローカライズと販売でコンテンツの海外展開をサポート

 「実は今、世界的にコンテンツが不足している状況です。特にネット配信では、相次いで大手が海外展開を積極的に拡大しており、それぞれが争うように独自コンテンツの確保を急ぐとともに、ローカルにおけるオリジナル作品開発も展開するなど、コンテンツのラインアップ充実を進めています」と話すのは、マネージングディレクターの吉野菜穂子氏だ。
 
 「Iyunoは、1つのコンテンツを82の言語にローカライズできる強みを活かすことができます。また、スタジオを活用することでテレビ番組や映画などでの字幕制作から、OTTなどで要望の多いデータでの字幕のご提供、あるいは吹き替えなど、さまざまなスタイルに柔軟に対応できる体制を整えています」
 
 「最近では、OTT大手がオリジナルで制作した日本向けの人気ドラマやアニメ作品について、日本国外向けにローカライズするというプロジェクトもいただいております。また、海外支社を多く持つ企業のエグゼクティブのメッセージの多言語化や、地方自治体などが進める海外からの人材募集のための映像コンテンツのローカライズなど、幅広い領域でコンテンツの国際展開をお手伝いしております」
 
 傘下企業であるLYDは、ドラマコンテンツの国際展開を数多く手掛けている。吉野氏は「LYDの活動の中から、アジア諸国が日本のコンテンツに高い関心があるということを感じている」という。「中小のコンテンツ制作会社からのご相談をいただき、ローカライズとともに海外展開のサポートをするケースもありますので、これから海外展開をご検討の方はぜひ、ブースへお越しください」(吉野氏)

◆Inter BEE 2019 開催概要◆

■会期:2019年11月13日(水)~11月15日(金)〔3日間〕
■展示時間:11月13日(水)・14日(木)10:00-17:30/15日(金)10:00-17:00
■会場:幕張メッセ(展示ホール1~8、イベントホール、国際会議場)千葉市美浜区中瀬2-1
■入場:無料(登録制)
■主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
■後援:総務省、経済産業省(建制順)
NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会(順不同)

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