Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

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映像制作/放送関連機材 2020.03.25 UP

【イベント担当者必見!Inter BEE出展事例】ヴァイテックプロダクションソリューションズ スタジオコーナーでスタジオ機器のラインアップを体験

 三脚やスタジオ機器など、プロフェッショナルビデオグラファー向けの周辺機器を提供するヴァイテックプロダクションソリューションズ。Inter BEE 2019の同社ブースでは100mmボール径に対応した三脚システム「Flowtech 100」シリーズ」を中心にブースを構成し、多くの来場者が使い勝手を実体験していた。スタジオコーナーも用意し、ペデスタルやプロンプターシステムなどのスタジオ機器のラインアップも体験できるブースづくりである。
 来場者に製品を試してもらい、コミュニケーションを取る場としての活用を目指したヴァイテックプロダクションソリューションズのブースについて、同社でセールス/マーケティングを担当する澤崎友紀氏に、Inter BEE 2019出展の狙いを尋ねた。
 (出展ブースエリア=映像制作・放送関連機材部門

スムーズなセッティングが可能な三脚システムなどラインアップを出展 新しい三脚システムを含めて実際の使い勝手の良さをアピール

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実際に触って体験できるコーナーには、多くの来場者が集まった

 澤﨑氏はInter BEE 2019の出展のねらいについて、次のように説明する。
 「2019 年に新しい三脚システムのFlowtech100シリーズの提供を開始した。それまで提供していたFlowtech 75では75mmボールに対応していたが、Flowtech 100では100mmボールに対応し、より重量のある機材での利用が可能になった。一方で、市場への認知は既存のFlowtech 75に比べると、新製品のFlowtech 100はまだまだという部分もある。Inter BEE 2019では、Flowtech 100の認知度を高めることを第一のコンセプトにブースを構成した」

 同社は、ブースの三脚システムに加え、スタジオ機器の提供でも長い実績を持つ。ブースの奥に設置したスタジオコーナーではペデスタルやプロンプターシステムなどのスタジオ機器のラインアップも体験できるスペースが設けられている。澤﨑氏は「原点回帰としてプロビデオ用の三脚やプロンプターシステムなどのスタジオ機器のラインアップを展示した」という。

カーボンファイバー製三脚システム「Flowtech 100」主力3ブランドに対応した高速セッティング機構で効率的な撮影が可能に

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 Flowtechシリーズは、三脚のセッティングを格段に容易にする画期的なカーボンファイバー製の三脚システムだ。通常の三脚は、上下2 ヵ所のロック部をそれぞれリリースして調整しないと高さを変えられない。三脚の上部にクイックリリースブレーキを備え、これをリリースするだけで3 本の脚の高さを自在に変えられる。
 ミッドレベルスプレッダーやグラウンドスプレッダーだけでなく、スプレッダーレスでも使用可能なため、様々な条件での撮影に利用できる。グランドスプレッダーは足でボタンを押すだけで調整ができるため、屈まずにセッティングが可能。作業効率が大幅に向上している。

 今回のInter BEE 2019では、ヴァイテックプロダクションソリューションズが取り扱う「Vinten」、「Sachtler」、「OCONNOR」の主力3ブランドの三脚が揃ってFlowtech 100 に対応したことを象徴するかのように、ブース正面に3ブランドのFlowtech 100 製品が並べられた。Flowtech 100 の統一したデザインを採用するとともに、クイックリリースブレーキレバーとラバーフィートの色で各ブランドの独自性を強くアピールした。

 「Flowtechシリーズは、撮影のためのセッティングの負担を減らして、短時間でセッティングが完了するように作られた三脚システム。一人で撮影するような場合にも、屈み込んだり、多くの場所を調整したりすることがないため、少ない負担で短時間にセッティングできることをブースで実際に体験して知ってもらいたい」と澤﨑氏は話す。

 3シリーズの得意分野として、「Vintenは報道、Sachtlerは制作、ドラマ、OCONNORは映画など、それぞれの得意分野がある」という。今回のInter BEE 2019では「これまでVintenとSachtler の2ブランドで Flowtech100を提供してきたが、OCONNORブランドの製品が登場したことで3ブランドを揃ってブースで試してもらえた」(澤﨑氏)と話す。

 ブースにはさらに、プロビデオ用のスタジオコーナーも設けられ、Auto Scriptブランドのプロンプターや、Vinten のクアトロ・ペデスタルのラインアップなどを展示した。「多彩なラインアップをすべてお持ちしてお見せする機会はなかなかない。全国から来場される放送、映像制作の関係者の皆様に、Inter BEEの場で見ていただき、きっかけ作りをしていきたい」(澤﨑氏)

「幅広いユーザー層に製品を実体験してもらいたい」

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「Inter BEEで幅広い層の方々に実体験してもらいたい」と話す澤﨑氏

 国内最大のプロフェッショナルの映像関連展示会として、多くの来場者が集まる Inter BEEだが、澤﨑氏は「映像制作に関心を持つコンシューマーにも見てもらえる場」として貴重な存在だと認識している」という。

 「コンシューマーが実際に製品を体験して、その感想や実際の使い方などの話を聞けることに大きな意義を感じている。ヴァイテックプロダクションソリューションズは、プロビデオのジャンルでは高い知名度をもっている。一方で、ユーザーの幅はもっと広げていきたいと考えている。Web制作が、フリーランスの映像作家であったり、さらにはバードウオッチャーなどにも使ってもらえると思う。Inter BEEの会場には様々なコンシューマーが来場しており、多様な視点でブースの製品を使い倒してもらって、製品の特徴や良さを実感してもらいたい」(澤﨑氏)

 澤﨑氏はInter BEEを「放送、映像制作のプロからフリーランス、コンシューマーまで、幅広い利用者の方々に製品ラインアップを触れていただける貴重な場」として評価し「2020年以降もInter BEEには出展を考えている」という。

(Inter BEE 2020 ニュースセンター)

 昨年11月13日から15日まで開催したInter BEE 2019について報告した冊子「Inter BEE REVIEW 2019」がさきごろ完成した。同冊子は、Inter BEE Onlineの公式ページ からもpdfを入手できる。

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