Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

キャプション
Special 2023.06.13 UP

CONNECTEDからINTER BEE BORDERLESSヘ。2014年から9年目で名称を変更し、チーム始動!

境 治 Inter BEE 編集部

IMG
左から、村上圭子氏、高澤宏昌氏、長谷川朋子氏、三日月儀雄氏、筆者、永江幸司氏

2014年から特別企画の一角を担ってきたINTER BEE CONNECTED。9年目の今年、名称をINTER BEE BORDERLESSに変更した。その意図をここで説明しつつ、今年も始動した企画チームを紹介したい。BORDERLESSの新名称にふさわしく、業界で自由に活動する面々だ。今年はより一層、魅力的なセッションにすべく企画を進めていくので、ぜひご期待いただきたい。
(コピーライター/メディアコンサルタント 境治)

メディアに、もはや境界線はない。BORDERLESSなセッションを目指す!

IMG

INTER BEE CONNECTEDはその名の通り、放送と通信のCONNECT、それを通じた放送と新しいビジネスのCONNECTを意図して名付けられた。2014年にスタートし、筆者はその翌年からメンバーの一員となった。スタート時の主査はデジタルメディアコンサルタントの江口靖二氏、その次をメディアストラテジストの塚本幹夫氏が引き継いだのち、昨年から筆者が務めている。2023年の年明けに本年のInter BEEを考え始めたとき、名称は同じでいいのかと感じていた。民放キー局が同時配信をそろって始めた昨年で、放送業界は「CONNECTED」の次のステップへ進んだのではないか。期せずして事務局からも名称変更の相談があった。何十案も出した中で事務局と筆者が選んだのが「BORDERLESS」だ。CONNECTEDの次のステップは、すでにつながった状態、メディアの境界線がなくなったと捉えるべきではないか。INTER BEE BORDERLESSは、放送業界がいよいよ放送を超えた世界に踏み出す、水先案内を務めたい。そんな気持ちで企画を進めていく。

新メンバーを迎えて、再び集まったBORDERLESSなメンバー

3月の、顔合わせ的な軽いミーティングを経た上で、5月19日に本格的な企画打合せのためにメンバーが集まった。2014年以来のメンバー、NHK放送文化研究所の村上圭子氏と、昨年から加わった放送業界ジャーナリスト長谷川朋子氏、TBSテレビの高澤宏昌氏、TVQ九州放送の永江幸司氏。そして業務の都合でメンバーを離れたテレビ朝日(ABEMA)郭晃彰氏に代わって、日本テレビで報道のDXに取り組む三日月儀雄氏が今年から参加してくれた。三日月氏は東京新聞からYahoo!に移籍してニュースを担当したのち、日本テレビに転職したまさにBORDERLESSな人物。筆者を加えて6名のメンバーでセッションの企画に取り組んでいく。今年はBORDERLESS単体で3日間のセッションを埋める必要があるので昨年より大変だが、この面々ならきっとユニークで意義あるものにできるだろう。ぜひ期待していただきたい。

3日間それぞれにテーマを設定

IMG

5月19日の打合せではさっそくアイデアが飛び交った。来場者に参加しやすくするために、3日間それぞれにテーマを設定することになり、初日15日(水)は名称そのままの「BORDERLESS DAY」、16日(木)は特にローカル局にとって関心の高いセッションを集める「LOCAL DAY」、そして最終日17日(金)は境界線がなくなった先にあるものを見通す「FUTURE DAY」とした。もちろん、主だった個々のセッションも企画ができつつあるが、その内容はもう少し先のお楽しみ。3日間ともそれぞれ充実したものにするつもりだが、来場する方は各テーマを参考に今からスケジュールにいれておいてほしい。どの日を中心に参加しても、きっと満足してもらえるはずだ。

ここでメンバー個々人から今年の抱負を語ってもらおう。

村上圭子氏
「あるべき論を振りかざすのではなく、言っても変わらないと諦めるのでもなく、実現可能な解決策の共有と未来に向けた方向性を示したい。志を持つ全ての人たちと、垣根なく対等な関係による議論の場作りを目指します。」

長谷川朋子氏
「世界のコンテンツ市場も今、BORDERRESSはキーワードの1つにあります。InterBEEの会場で新名称BORDERLESSに“共感”と“実感”、“予感”、そして“焦り”を感じてもらえるようなセッションを目指して努めてまいります!」

永江幸司氏
「放送と通信のBORDERLESSだけでなく、放送に携わる我々自身も系列や地区・立場を超えてBORDERLESSにならなければ!という強い焦りを感じております。前回に引き続きよろしくお願いします。」

高澤宏昌氏
「いままで携わってきた配信・CTV・地上波・BS・CSなどのさまざまなメディアやビジネスの経験から、新しくなったBORDERLESSにも全力で貢献したいと思います!」

三日月儀雄氏
「新聞4年、インターネット11年を経てテレビ4年目になりました。コンテンツを制作して生活者に届ける上で、業界の境界は曖昧になっていると感じます。より複雑になる課題の構造を解きほぐす議論になるよう努めます。」

各セッションは夏が終わる頃にはほぼ固まる予定なので随時お伝えしていきたい。発表まで楽しみにお待ちいただければと思う。

  1. 記事一覧へ