音響セッションとINTER BEE EXPERIENCE、2023年の見どころ聴きどころ
プロオーディオ関連機器機材の世界的な市場動向は、コロナ禍を経て現在は大幅な活況に転じたと言われています。ある市場分析と予測レポートによると、プロ向けを含むハイエンドオーディオとサウンドシステムの世界の市場規模は2023年では142億3000万USドル(約2兆1345億円)と予測され、5年後の2028年には200億1000万USドル(約3兆15億円)まで成長し、平均成長率は7.06%になるそうです。
これは楽器のデジタル化が進行し、音楽制作者、アーティストの間でクラウドベースのデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)とそのアプリケーションの使用が増加していることが主な要因としていますが、その背景にはコロナ禍によってコンテンツのネットで楽しむ環境が一気に進んだことがあります。
一方でライブエンターテインメント市場も、今年に入り活気に溢れています。コンサートや音楽フェスだけでなく、スポーツイベントをはじめとした各種イベント、展示会などの開催が回復増加し、例えば日本のライブエンターテインメントの市場規模は、コロナ禍以前に過去最高だった2019年の6,295億円を今年は上回る可能性も出ているとか。世界的に見ると、例えば米国では3.3億人の人口のうちの1割弱の3,200万人が毎年少なくとも1回は何らかの音楽フェスに行くとされ(米ビルボード誌)、それに倣うなら日本でも毎年1,200万人が音楽関係のイベントに足を運ぶかも知れません。
このような市場動向のなかで、今年のInter BEEのプロオーディオ部門には多くの出展者にご出展いただくことができました。いよいよ開催が間近に迫って来たInter BEE 2023。その中で、今年のプロオーディオ部門を盛り上げる「INTER BEE FORUM音響セッション」と「INTER BEE EXPERIENCE」の“2023年の見どころ聴きどころ”をご紹介いたします。